明日ウズベク戦。日本語もマスター、ムサエフが磐田で発揮する適応力の高さ

磐田のサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

来日時は言葉が使えず…現在は英語と使い分けるまでに。

 日本代表が1月17日夜、アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のアジアカップのグループステージ3節・ウズベキスタン代表戦を迎える。

 ウズベキスタンにはジュビロ磐田に在籍するボランチのムサエフと、2019シーズンからレノファ山口に加入するDFドストンベック・トゥルスノフがエントリーしている。磐田での活躍が認められて代表復帰を果たしたムサエフにとっては、”特別な日”となる。本人も強い意気込みを持って臨んでくるに違いない。

 ムサエフが来日したのは2017シーズンだった。

 来日当初、ぶつかったのが「言葉の壁」だった。母国の公用語はウズベク語。カタールやイランでのプレー経験はあるが、まったく文化の異なる東アジアへの移籍は初めて。ただ日本語はもちろんのこと、英語もほとんどままならない状況だった。

 ところが明るいキャラクターでボディランゲージを駆使してチームへ瞬く間に溶け込み、「少しだけ話せるレべル」という英会話を通訳らとの徹底した”レッスン”でレベルを上げていく。

 来日から約3か月、開幕時には英語で日常会話ができるレベルになっていた。さらに日本語も徐々に吸収していった。

 昨年秋には、記者からのケガ明けのコンディションに関する質問に通訳を介さず、日本語で「少しずつ良くなっています」と答えていた。磐田の通訳は「いや、本当に吸収力が素晴らしいんですよ」と舌を巻いていた。

 ウズベキスタン初のJリーガーが見せたのは、一流の適応力でもあった。2017年4月のホームでのサガン鳥栖戦、90+4分の衝撃の逆転ショットなどチームを救ってきた。もちろん向上心は旺盛でまだまだサッカーも語学力も向上中。昨季はケガもあってリーグ6試合と出場機会を減らしたただけに、新シーズンは完全復活が待望される。Jリーグにとってのムサエフこそ「ウズベキスタンの代表」でもあった。

 すなわち今回、日本代表は初めてJリーガーのいるウズベキスタン代表と国際Aマッチで対戦することになる。もちろん、誰よりも磐田のファンやサポーターをはじめクラブに関わる全ての人が、ムサエフの日本戦での雄姿を楽しみにしているはずだ。

文:サカノワ編集グループ

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