ベトナム戦パス交換ランキング、1位「柴崎→遠藤」19本。2位以下には全て…
ベトナム戦のパスコンビネーション、1位は柴崎岳(左)から遠藤航(右)への19本が最多だった。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
日本代表のトップ5。イラン戦へ徐々に改善か。
[UAEアジアカップ 準々決勝] 日本 1-0 ベトナム/1月24日/アルマクトームスタジアム
アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のAFCアジアカップ準々決勝、日本代表が1-0でベトナム代表に勝利を収めた一戦、アジアサッカー連盟(AFC)がまとめた日本の「パスコンビネーションランキング」をチェックしてみよう。
日本の選手の誰から誰へのパスが最も多かったか。その上位5位の組み合わせは、以下の通り。
参考のため、サウジアラビア戦、オマーン戦も掲載した。
□日本×ベトナム戦
▽日本のパスコンビネーション
ランキング
順位:出し手→受け手 パス数
1位:柴崎 岳→遠藤 航 19
2位:遠藤 航→冨安健洋 18
2位:吉田麻也→冨安健洋 18
2位:冨安健洋→吉田麻也 18
5位:吉田麻也→長友佑都 17
□日本×サウジアラビア戦
▽日本のパスコンビネーション
ランキング
順位:出し手→受け手 パス数
1位:吉田麻也→長友佑都 4
2位:権田修一→武藤嘉紀 4
3位:冨安健洋→権田修一 4
3位:冨安健洋→遠藤 航 4
5位:原口元気→柴崎 岳 3
□日本×オマーン戦
▽日本のパスコンビネーション
ランキング
順位:出し手→受け手 パス数
1位:吉田麻也→冨安健洋 21
2位:冨安健洋→吉田麻也 19
3位:吉田麻也→遠藤 航 17
4位:遠藤 航→吉田麻也 14
4位:柴崎 岳→吉田麻也 14
ベトナム戦は、「柴崎→遠藤」とボランチ間のパスが1位だった。そのパス19本の内訳は以下(図1)の通り。日本の攻撃方向は右から左。ほとんど”下げるパス”がなかったことが分かる。
ボールを支配しながら苦戦したオマーン戦、ボールを持たれたサウジアラビア戦と比較すると、ようやくボランチがボールに触れる機会が増えてきている。改善は見られ、高い位置でプレーできている。
一方、2位から5位までを見ると、すべてに冨安、吉田とセンターバック陣が登場している。
後方でのボール処理が多く負担が掛かっていることも、前半の吉田と権田の連係ミスのようなピンチを招いた要因に挙げられる。
吉田は試合後、「アタッキングサードの質を上げなければ」と前線に注文をつけていた。イラン戦では大迫勇也の先発復帰が確実視される。トルクメニスタン戦のように前線にボールが収まれば、センターバックも、もう少し高い位置でプレーできて、そこからの効果的な展開も期待できる。
過去2試合のデータを見ても、これまで最終ラインにかかっていた負担は相当だったのではないだろうか。
24日の準決勝イラン戦、柴崎や遠藤が一段と脅威を与えるようなプレーを見せられるか。さらに、前線の選手が試合を作り、ゴールを奪うことで(できれば流れのなかから)、守備陣の期待に応えたい。
文:サカノワ編集グループ