松本山雅、新戦力L・ペレイラが躍動!前田大然と信頼深める
練習試合で躍動した新戦力のCFレアンドロ・ペレイラ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
1次キャンプ締め括りの練習試合hは充実の内容に。
松本山雅FCは2月2日、キャンプ中の東金アリーナ陸上競技場で関東リーグ1部のVONDS市原と45分3本の練習試合を行った。
結果は次の通り。
1本目:2-0(得点者 20分:セルジーニョ、36分:藤田息吹)、2本目1-0(得点者 44分:高崎寛之)、3本目0-0(得点者:なし)。観衆は約800人。
1次キャンプ最終日に組まれた練習試合。前田大然、藤田息吹、村山智彦、4人のブラジル人選手が出場した1本目は、4年ぶりにJ1の舞台を戦ううえで、松本の指針となるゲーム展開となった。
松本は後方で素早くパスを繋いでチャンスを伺い、そこから前線の前田大然やセルジーニョが積極的にドリブルで仕掛ける。
なかでも躍動したのがセルジーニョとレアンドロ・ペレイラだった。セルジーニョ自身も「激しいフィジカルトレーニングをこなし、仕上がりが早いよ」と語ったように、攻撃を担う2人のブラジル人は切れのある動きで相手を圧倒し、チームの攻撃をリードした。
新戦力センターフォワードのレアンドロ・ペレイラは、190センチの長身を活かしセットプレーや後方から供給されるハイボールに威力を発揮。しかし、そのプレーは、高さだけでなく、足元にもしっかりボールを収め、試合の流れのなかで的確なポスト役をこなすなど、器用さも目に留まった。
45分間でプレーサイドを目まぐるしく替え、チャンスと見れば得意のドリブルで攻撃の突破口を切り開いた前田も新たに組むFWについて、「(レアンドロ・ペレイラが高さで勝負した際は)落としたボールの背後を狙っているし、前線でボールを収められるのでやりやすい」と信頼を寄せている。そして攻守のパイプ役となる藤田とパウリーニョがチームを引き締める。
「攻撃の形はこれから」と前田は言う。それでも逞しさを増した前田、日本サッカーにも慣れたセルジーニョに加え、プレッシャーを受けてもしっかりとプレーでき、活躍を予感させる27歳のレアンドロ・ペレイラと、攻撃陣は特長の異なる3選手がそれぞれの良さを引き出し合っていた。
相手が関東1部リーグのチームだったとはいえ、今季の松本のチーム力は確実にアップしていると感じさせる内容だった。前田は「試合は勝たないと意味がないので良い準備をしたい」と気を引き締める。
松本は今後、清水、鹿児島でキャンプを実施。23日のJ1リーグ開幕戦、アウェーでのジュビロ磐田戦を迎える。
取材・写真・文:徳原隆元
photos and text by Takamoto TOKUHARA