長谷部がナーゲルスマンの怒り買う「彼は今晩ベッドで熟考するだろう」
フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
負け惜しみ? 数的優位に立ったフランクフルトがホッフェンハイムに逆転勝利。
[ブンデス1部 24節] フランクフルト 3-2 ホッフェンハイム/2019年3月2日/コメルツバンク・アレーナ
アイントラハト・フランクフルトが昨季3位のTSG1899ホッフェンハイムに3-2で競り勝ち、暫定ながら5位に浮上した。チームはウインターブレイク明け、3勝4分と無敗をキープ。長谷部誠はリーグ2試合連続でキャプテンマークをつけてボランチ(ディフェンシブミッドフィルダー)でフル出場し、勝利に貢献した。
試合は60分のゴールでフランクフルトが1-2とリードを許す展開に。しかし65分、相手チームの一人が退場処分に。すると89分、90+6分と得点を奪い、ホームチームが逆転に成功したのだ。長谷部は決勝点のアシストもしてみせた。
しかしドイツ専門誌『キッカー』によると、試合後、ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督らが、長谷部の振る舞いを厳しく批判をした。80分にナディム・アミリがピッチ上で負傷した際、長谷部は時間稼ぎだと怒りを露にした。しかしアミリは実際に負傷していて交代を余儀なくされた。
また、90+6分にフランクフルトが逆転したあと、長谷部がホッフェンハイムのベンチの前で歓喜したという。ホッフェンハイムのアレクサンダー・ローゼン・スポーツダイレクターは名指しはしなかったものの、そのような人物がいたと行為を批判。すると、フランクフルトのアディ・ヒュッター監督が『スカイ』のインタビューで、「長谷部を知る者は、彼がいかにトップのプロであるかを理解している。もしもそのようなことがあったのならば、長谷部に代わって謝罪したい。感情の表現はサッカーの一部です」と語っていたという。
試合後、ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマンは、「彼は今晩ベッドで熟考するだろう、それが正しかったのか、一体なにをしてしまったのかと。キャプテンはその立場に適った振る舞いをすべきだ。彼はそれをしていない」と批判した。
ナーゲルスマン自身も感情的になっていて、なんとも負け惜しみとも言えるが……。そんななかで、長谷部は無言のままスタジアムを去っているという。
文:サカノワ編集グループ