酒井高徳が『失策』。監督からのメモを読んだ後、相手ベンチ前に投げた結果…
ハンブルクの酒井高徳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
グロイターフュルト戦、アンカーでフル出場。ハンブルクの勝利に貢献する。
[ブンデス2部 24節] ハンブルク 1-0 グロイター・フュルト/2019年3月4日/フォルクスパルク
ブンデスリーガ2部ハンブルガーSVの酒井高徳が3月4日のグロイター・フュルト戦、4-1-4-1のアンカーで先発フル出場し、1-0の勝利に貢献した。ハンブルクは14勝5分5敗の勝点47で、1FC.ケルンと勝点1差の2位。
前節に中盤二人が退場処分を受けたことに伴い、「ひとつのオプション。彼はキャリアの中で何度かそのポジションでプレーしている」(ハネス・ヴォルフ監督)と、酒井の中盤起用が実現。監督交代をして反撃態勢を整えたグロイター・フュルトを封じて、無失点勝利へと導いた。
この一戦、TV局『スカイ』が、あるシーンに注目した。
試合途中、ハンブルクの選手交代の際、ヴォルフ監督の指示が書かれたメモが、新たに入った選手を経由して酒井に渡された。酒井はそれを読んで、ハンブルクの選手たちに配置などを指示していった。
すると酒井はタッチライン際に行き、そのメモをピッチの外へ投げたのだが……。
しかし、その投げた先は何と相手ベンチの真ん前だった。
もちろんグロイターフュルトのコーチにそれを拾われて読まれてしまい、情報が筒抜けになってしまったのだ。
酒井のまさかの『失策』。しかし結果的には、その情報が漏れたことによる、試合の大勢への影響はなかったようである。
ハンブルクの伊藤達哉は73分から途中出場していて、グロイター・フュルトの井出口陽介は右ヒザ半月板損傷で離脱中。
ハンブルクは次節3月10日、1部昇格を争う4位ザンクト・パウリとアウェーで対戦する。ザンクト・パウリとは勝点4差。勝利を収めて突き放したい、重要な「6ポイントマッチ」になる。
文:サカノワ編集グループ