ドイツでも衝撃「元HSVキャプテン陽性」、酒井高徳の新型コロナ感染を伝える
ハンブルク時代の酒井高徳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
Jリーグから最初の感染報告に。
ドイツ第2の都市ハンブルクの地元メディア『MOPOハンブルク・シュポルト』は3月30日、ハンブルガーSVで昨季までプレーしたヴィッセル神戸のDF酒井高徳が新型コロナウイルスに感染したことをさっそく伝えた。
母親がドイツ人である酒井は、アルビレックス新潟で2013年までプレーしたあとドイツのVfBシュトゥットガルトに移籍。そして2015-2016シーズンから昨年夏まで4年間、ハンブルクでプレーした。その間、キャプテンを務めた時期もあった。ドイツでプレーする間に、2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)、そして2018年のロシアW杯と、2大会連続で日本代表としても臨んでいる。日本代表通算42試合に出場。
記事では、「HSVのかつてのキャプテンがコロナウイルスの陽性反応に」と題し、これまでのところハンブルクの選手・スタッフに新型コロナウイルスの陽性反応が出ていないことを報告。そのうえで、かつてハンブルクのキャプテンを務めた29歳の酒井が、30日の検査で感染が確認されたこと、神戸(Jリーグ)で最初に陽性と認められた選手であることを伝えている。
酒井はハンブルクでは1部通算(3シーズン)168試合・2得点、2部通算(1シーズン)31試合・0得点。昨年の夏、ハンブルクから神戸に移籍している。
神戸が発表した詳細は次の通り。
■酒井高徳選手の経過・症状
・3月25日(水)
夜中より体調不良(38.0℃)の訴え
・3月26日(木)
トレーニング欠席。
体温37.6℃、頭痛、鼻閉感、兵庫県内の病院にて、急性上気道炎と診断
・3月27日(金)
朝の体温37.3℃、夜に再び発熱38.0℃、頭痛、咽頭痛
・3月28日(土)
体温35.8℃、頭痛軽度、においを感じない。
医師の助言を受け、同日14時に症状を鑑みて兵庫県内の病院にてPCR検査を実施
・3月30日(月)
17時。PCR検査の陽性判定
[クラブからの発表]
現在のところ、酒井選手以外の選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を呈している者はおりません。保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定やトレーニング施設のいぶきの森球技場の消毒等の対応を行ってまいります。
なお、今後のスケジュールや調査結果に関しては、Jリーグ及び兵庫県、所轄の保健所とも連携し、適切なタイミングで公表をいたします。また、いぶきの森球技場の再開に関しても、選手、スタッフの健康状態を確認し、所管保健所の指導のもとに、運営の再開を予定しております。
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[文:サカノワ編集グループ]