フリー香川真司は各国の人気銘柄。イタリアのブレシアが今度は獲得検討
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
あくまでもスペインでのプレーを目指すのか――。
スペイン2部のレアル・サラゴサを退団してフリートランスファーになっているMF香川真司だが、今度はイタリアのセリエBに所属するブレシア・カルチョが獲得を検討している。イタリアの移籍専門サイト『トゥット・メルカート』が報じた。
記事によると、ブレシアはクラブ強化担当スタッフの交代後、さまざまな変化が起きているという。そうしたなか補強についても検討し、フリートランスファーの人材プールの中で、特に中盤の強化につながるタレントを探しているということだ。そのなかで、セリエAのカリアリ・カルチョでプレーしたあとフリーになったダニエレ・ラガッツをピックアップ。さらにクラブ代表が、ボルシア・ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドで活躍した香川真司を加入させたいと「話している」というのだ。
ただし、「プレイヤーのかなり高額な条件を考えると困難な状況だ」とも記されている。
サラゴサは香川と2021年6月まで結んでいた年俸40万ユーロ(約4900万円。メディアによって60万ユーロとも伝えられる)を保証。そうしたなかで香川はCEサバデルから10万ユーロ(約1200万円)と言われるオファーを受けているとも言われる。
この記事では、そのあたりの事情までフォローされていない。クラブフロントが「シンジ・カガワ」という名前を挙げたという程度の話であるかもしれない。
とはいえ、まさに「鶴の一声」。そうした段階から一気に話が進展することもある世界だが――。
これまで香川にはカタールから200万ユーロ(約2億5000万円)と言われるオファーがあった。しかし、香川サイドはあくまでも「夢」であったスペインでのプレー続行を目指している。それでもスペイン2部のサバデル、ラージョ・バジェカーノ、1部のカディスCFなどが興味を示しているものの、正式オファーには至っていない模様である。
むしろスペイン国外では「人気銘柄」になっていて、ギリシャ1部PAOKテッサロニキ、ドイツ・ブンデスリーガ2部ハンブルガーSVから獲得の打診があったが、香川サイドは拒否したと言われる。さらには、同じくドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフも獲得を検討していた。
ブレシアはセリエBで2試合を終え、1分1敗とまだ勝利を挙げられずにいる。過去にルーマニア代表歴代最高選手と呼ばれるゲオルゲ・ハジ、イタリアの英雄ロベルト・バッジョ、稀代の司令塔アンドレア・ピルロらが在籍している歴史のある名門クラブだ。
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[文:サカノワ編集グループ]