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「元気なうちに働かなきゃ」内田篤人が目の前の戦いにこだわる理由

ACL初戦はベンチだった内田。明日の湘南戦は先発が有力視される。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

連戦の真っ只中。無理をさせないと強くなっていかない。

[J1 3節] 鹿島 – 湘南/2019年3月9日16:00/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズが3月5日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)初戦ジョホール・ダルル・タクジム戦で2-1の勝利を収めたあとだった。ここからACLとJリーグの連戦に突入していくが、自身のコンディションはどうかと聞かれると、内田篤人は次のように答えた。

「こういう連戦でやっていける体に戻さないといけない。週一、二回で試合をやっていけるように。変な話、ケガはするかもしれないし、しないかもしれない。そこはもう誰にも分からない」

 そして内田は少し間を置いて言った。

「元気なうちに働かなきゃなと思う」

 その真意は? 鹿島の新キャプテンは続けた。

「明日の練習、明後日の練習、次の試合でケガをするかもしれない。半年後にケガをするかもしれない。1年間持つかもしれない。そこは、もう分からないよ、正直。だから働けるうちに働く。多少は体に無理をさせていかないと、強くなっていかない。昨日や今日ぐらいの疲労感が残っているぐらいのほうが、筋肉の張り具合や体の状態は良い。たるーんとしているより、ちょっと刺激が入って筋肉痛があるかな、ぐらいのほうが体の状態的にはいい。連戦でやっていくと、また違うのだろうけれど」

 無理をさせることで強くなる。シャルケ04時代、フェリックス・マガトのもとでプレーしていただけある。マガトの哲学は少なからず(大いに?)内田に影響をもたらしている。

 3月9日にはホームで湘南戦を迎え、1日の川崎フロンターレ戦にフル出場した内田の先発起用が有力視される。リーグ戦の初勝利なるか――。

 30歳の内田が鹿島の勝利のため、その目の前の戦いに全力を傾ける。

文:サカノワ編集グループ

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