突然の大島僚太先発回避。川崎の守田英正が痛感した「もっとチームの中心に」
川崎の守田英正。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
連戦の影響もあり、80分で途中交代。そこから試合は動いた――。
[J1 3節] 横浜FM 2-2 川崎/2019年3月10日/日産スタジアム
川崎フロンターレのMF守田英正は横浜F・マリノス戦で4-4-2のボランチで先発し、試合前に急きょ大島僚太からメンバー変更となった田中碧とコンビを組んだ。しかし、連戦が続く影響や勝ち越しゴールを狙うために、80分、中村憲剛と交代に。その後、88分にレアンドロ・ダミアンの一撃が決まったものの、90+5分のラストプレーで扇原貴宏のヘッドで追い付かれてしまった。
守田はその二つのゴールが決まった時、すでにピッチに立っていなかった。自分が勝利に導かなければ――その想いを強くした。
「マリノスは良い流れに乗っているので、その勢いを引き寄せるためにも勝たなければいけなかったです」
ボランチの試合直前の急きょ交代について、守田は「影響はなくなかったと言えます」。ただ、そういった緊急時だからこそ、川崎の背番号6はチームを勝利に導きたかったと悔やんだ。
「もちろん(大島)僚太くんが中心で舵を取ってやってきているので、いざ、こうして出られない時に、僕がその役割を担うという、それだけの責任を持ってプレーしなければいけませんでした。結果的に、日程のことも含めてのことだと思いますが、途中交代してしまいましたが、それ以上に僕のプレーが正直悪かったと思います。まだまだです」
重要な一戦。お前がいなければ、この試合は勝てないぞ――という存在になりきれなかった。実際、鬼木達監督の期待するようなパフォーマンスを発揮できなかったと、守田は感じていた。
連戦は言い訳にしない。みんなが苦しんでいる。だからこそ、もっと中心として支え、チームを勝利に導きたかった。守田は自分自身の不甲斐なさを悔やんでいた。
ただ、今週も13日にACLグループステージ2節シドニーFC戦、17日にリーグ4節ガンバ大阪戦と、いずれもホームで組まれる。守田のその悔しさをぶつけられる重要な試合が、しかも等々力で続く。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI