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【横浜FM 】なぜ、上島拓巳を右SBに起用したのか?マスカット監督が理由を説明、「責任を持ち、チームの助けを得て、柔軟性あるプレーをしてくれた」富士フイルムスーパーカップ2023

横浜FMのマスカット監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「スタイルを貫く。アイデンティティを大切に、継続することが大切に」

[FUJI FILM SUPER CUP2023] 横浜FM 2-1 甲府/2023年2月11日13:35/国立競技場

 シーズン開幕を告げる『富士フイルムスーパーカップ2023』、横浜F・マリノスがヴァンフォーレ甲府に2-1の勝利を収めた。横浜FMのケヴィン・マスカット監督は試合後の記者会見で、この大会そして今季最初の“優勝”を喜び、来週開幕を迎える新シーズンへの意欲を示した。

「マリノスが創設されてから、初めてこのタイトルを獲得できました。長く自分たちが支配できた試合になりましたが、前半は正直なところ満足できるレベルにありませんでした。ボールを持てても、仕掛けたりゴールへ向かったりするプレーが限られました。ハーフタイムに映像を見ながら修正できたところはありました。開幕を控え、いい試合、いい準備になりました」

 そのように試合を振り返った指揮官は、上島拓巳の右サイドバックでの起用について問われ、次のように答えた。

「このプレシーズン、クラブとして多くのチャレンジをしてきました。サイドバックの右には二人の小池、松原(健)がいますが、選手層が少し薄くなってしまい、いくつかのオプションを持たせたいと考えて取り組んできました。

 最終的に(上島)拓巳を使うことを決めました。練習でもいい姿勢を示し、努力もしていました。いつもとは違うポジションに入り簡単ではなかったはずです。ただ責任を持ち、チームの助けを得て、柔軟性を持ってプレーしてくれました。彼のプレーに誇りを感じました。チームを助け、1点目にも絡みました。チームにとって大きな存在になりました」

 そのようにオプションとして、今後のサイドバック起用もあり得ると示唆した。

 また昨季ベストイレブンの高丘陽平が抜けたゴールキーパーには、オビ・パウエル・オビンナが起用された。指揮官は彼のパフォーマンスについて、「ボールを88パーセントほど保持できていたなかでも、素晴らしいセーブ、強さを見せてくれました。この試合で自信を掴んだと思います」と評価していた。

 2021年途中から率いて、F・マリノスで3シーズン目に突入。リーグチャンピオンとして挑む2023シーズンに向けて、マスカット監督は「スタイルを貫いていきます。アイデンティティを大切に、継続することが大切です。自分を含め、それをやり抜く責任があります。常にチャレンジ精神を持って、挑んでいきたいと思います」と力強く語った。

 横浜FMは2月17日にアウェーでの川崎フロンターレ戦で開幕を迎える。ホーム初陣は2月25日の浦和レッズ戦だ。

Posted by 塚越始

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