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未勝利16位…磐田の名波監督は現実を直視「鳥栖のほうがハードワークしていた」

ジュビロ磐田の名波浩監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

数的優位に立ちながら敗戦。「ボックス脇」のプレー精度を課題に挙げる。

[J1 4節] 鳥栖 1-0 磐田/2019年3月17日/駅前不動産スタジアム

 ジュビロ磐田が退場者を出したサガン鳥栖から1点も奪えず、逆に90+2分に今季加入したイサック・クエンカに鮮やかなヘディングシュートを決められ、0-1で敗れた。開幕から勝ち星がなく2分2敗で16位と低迷している。

 就任6年目になる磐田の名波浩監督は試合後のフラッシュインタビューで、鳥栖のハードワークをたたえ、それが磐田には不足していたと語った。

「鳥栖のほうがハードワークをしていたと思います。一人少なくても、ボックス脇に起点を作ろうとしたり、ゴールシーンのようにボックス脇のところで突破の動きが出たり、我々が口酸っぱく言ってきていることを、逆に鳥栖が一人少なくてもずっとやり続けた結果だと思います」

 鳥栖にできていたことを、磐田はできなかった。そのように敗因を挙げた。

「我々はそれをできず、人数が多いのを良いことに足元、足元で(ボールを受けて)崩そうとして、結果、ボックス近くのプレー精度が低く、シュートも打てず、という展開でした」

 昨年12月のJ1参入プレーオフでは東京ヴェルディに勝利を収められたものの、リーグ戦は昨年11月3日のサンフレッチェ広島戦(〇3-2)以来、7試合勝ち星を挙げられずにいる。オフを挟んだものの、サポーターは5か月近く、白星の味を知らない。

 それだけにチーム内の危機感も募ってきている。大久保嘉人、中村俊輔、川又堅碁、田口泰士……力のあるタレントがなかなか噛み合わずにいる。

「ボックス近くの精度を上げなければいけないですし、メンタルのケアも十分しないといけないと思います」

 日本代表ウィークの中断期に突入するなか、名波監督はそのようにこの期間の生かし方を語った。自信を取り戻すために、キッカケを掴みたい。もちろん勝利こそが最大の良薬ではあるが……。Jリーグが再開される3月30日の5節、ホームで鹿島アントラーズと対戦する。浮上するためには絶好の相手だ。

文:サカノワ編集グループ

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