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香川と南野の共存は可能か?「上手く互いがピッチで表現できるように」

香川真司(左)が南野拓実(右)との「共闘」について語った。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

香川が認めるC大阪の後輩の「推進力とパワー」。

 日本代表に復帰した香川真司が3月18日の練習初日の後、セレッソ大阪の後輩にあたる南野拓実との”共闘”への期待を語った。

 二人は元セレッソ大阪の先輩と後輩にあたるが、年齢は6歳離れている。香川がドルトムントへ移籍した2年後に、南野はトップスピードに昇格している。ただ、C大阪アカデミー出身の南野にとって香川は、少年時代から追いかけていた憧れの存在でもあった。

 そして香川は今年1月のアジアカップでの南野のプレーも見ていたという。

「タイプは違うと思っています。アジアカップでのプレーも見ていて、そこで思うような結果は残せなかったですけれど、非常に推進力とパワーもあり、そこは非常に彼の特長だと感じました。海外でも4、5年、高いレベルでやってきて、そういう経験も自信になっていて、そういうなかで上手くお互いがピッチのうえでできるように、やっていければいいかなと思っています」

 森保一監督のもとで、南野がトップ下の主力を担ってきた。そして香川の主戦場も、トップ下である。

 果たして二人の共存は可能か――。

「(2022年のカタール・ワールドカップに向けて)本当にお互いにとって長い戦いになります。拓実以外にも初めて一緒にプレーする選手もいるので、コミュニケーションを取りながら、一緒に戦っていきたいです」

 香川はそのように南野のみならずフレッシュな選手たちとの関係性について語っていた。

 例えば、森保監督がサンフレッチェ広島時代に採用していた1トップ2シャドーで、2列目を香川と南野のコンビにする――というのは確かに見てみたい組み合わせである。例えば1トップに鈴木武蔵が入れば、どのような相乗効果が生まれるだろうか。

 実際に香川が言う通り、これからの「長い戦い」を考えると、そういった攻撃のオプションを作っていく作業は不可欠になっていく。果たしてこの3月シリーズで、そういったテストが行われるのかどうかは一つの注目点である。

 今回のキリンチャレンジカップの3月シリーズは、コロンビア代表戦が22日に日産スタジアムで、ボリビア代表戦が26日にノエビアスタジアム神戸で行われる。香川と南野、どこかのタイミングで、二人の揃い踏みは実現するか――。

文:サカノワ編集グループ