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【ボリビア戦採点&寸評】香川、乾、宇佐美に最低点「1」。一気に修正した柴崎をMOMに選出

【MAN OF THE MATCH】柴崎岳(日本代表)

「総入れ替え」のエクスキューズはあっても…ロシアW杯組、主戦場で結果を残せなかったのはガッカリ。

[キリンチャレンジカップ] 日本 1-0 ボリビア/2019年3月26日/ノエビアスタジアム神戸

【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。1点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。

※採点の見方
ポジション 
背番号 選手名 採点

GK
23 シュミット・ダニエル 3
ほとんど守備機会がなく、カウンターやクロスに対してしっかり対応した。今度は強豪国との対戦で見てみたい。

DF 
22 西 大伍 2
周りとのテンポや波長が合うことで試合中のパフォーマンスも上がっていくタイプ。この日は”セッション”の高揚感が高まる途中でプレーが断ち切られる場面が続き、効果的な役割を見せられなかった。

2 三浦弦太 3
好ブロックも見せたが、安易なフィードミスも。一方、高めのポジション取りで相手を止め、クロスへの対応も良く、結果、無失点に抑えたことを評価して「3」とした。

20 畠中槙之輔 3
リベロ的に余る形になることが多く、縦パスを鎌田や安西につけて起点を作った。相手に攻め込まれる場面が限られ、守備面の強さを見せる機会は限られた。

19 安西幸輝 2
( ▼73分 )
アグレッシブさは伝わり、バイタリティも感じられた。それでも周囲と常に呼吸が一つズレて、決定的な仕事に関われず。ただ次回の招集もあり得るパフォーマンスは見せた。

MF
15  橋本拳人 2
ボールを再三に渡りカットした守備面は評価したい。ただ、カウンターを警戒し、ボールを触れたいために、最終ライン付近でのプレーが多く、中盤の危険な位置(ペナルティエリア手前)まで進入して、香川らのマークをはがす仕事ができなかった。ファウルも減らしたい。

25 小林祐希 2( ▼68分 )
前半の絶好の位置での直接FKのチャンスは、シュートを壁に当ててしまう。プレッシングを怠らずにいた姿勢は評価したい。一方、ビルドアップの位置が低くチャレンジしきれていなかった。

10 香川真司 1( ▼68分 )
強引な突破を仕掛けて捕まり、ボランチのポジションが低いため自身も引いてパスを受けて推進力をつけられず。周囲に気遣いながら、一方、限られたチャンスでアピールもしようとして、チグハグなまま途中交代に。

14 乾 貴士 1 ( ▼71分 )
1本決めていれば印象は大きく変わった。ただ個の打開に意識が集中し、連動性を生み出せなかった。急造チームゆえの難しさはあったが、だからこそ、経験を生かしたかった。自分のアピールよりも、周囲の特長をどんどん引き出そうとしている時のほうが、逆に個の強さが生きているか。

11 宇佐美貴史 1 ( ▼71分 )
推進力を与えるどころか、消極的にボールを下げてしまうことも多く、攻撃に変化をつけられなかった。

FW
18 鎌田大地 2
( △79分 )
鎌田のパフォーマンスが悪かったのか、このポジションに起用した指揮官が悪かったのか、生かせなかった周りが悪かったのか、そのすべてなのか。ただ、ある程度は意思を共有できるはずの布陣(4-2-3-1)なだけに、いろいろやろうとして、何も結果を残せなくなってしまった印象を残した。

▽交代出場
MF
21 堂安 律 3( △61分 )
カウンターの起点となって中島の決勝点をお膳立てした。

MF
 中島翔哉 4( △61分 )
1ゴールに加え相手を翻弄するプレーを連発し、攻撃を牽引した。ボリビアの間延びを起こし、そこでできた急所を的確に突いていった。

MF
7 柴崎 岳 4
( △68分 )【MAN OF THE MATCH】
相手の嫌がる位置でボールをためてパスを放ち、逆に素早く展開すべきところでは無駄を省き、短時間で一気にチームの抱えていた課題をいろいろ修正し、停滞していた流れを変えた点を評価。中島とともに最高評価で、守備面へのマネジメントも取っていた点も加味し、MOMに選んだ。先発で見たかった。

MF
9 南野拓実 3
( △68分 ) 
試合終了間際に決定的なチャンスを作り出す。香川招集で大きな刺激を受けたのは確か。コロンビア戦のようにゼロトップ起用による香川との競演も見たかった。

DF
4 佐々木翔 ―
(△73分)
出場時間は限られたが、マッチアップの対応をしながらオーバーラップも仕掛けて貢献。

FW
13 鈴木武蔵 ―( △83分 ) 
好クロスやスルーパスが来たものの、初ゴールまであと一歩及ばず。

【採点理由】「スタメン総入れ替え」した森保監督の采配への疑問もあるが、やはり選手たちにも問題は感じられた。先発組では、なぜ相手が引いているのにボランチ&最終ラインは常に慎重だったのか。なぜ豊富な経験値を持つ2列目のベテラン3人が連動性を生み出そうとせず(または、生み出せず)個のアピールに走ったのか。その弊害を最前線の鎌田が受けていた感じ。そのあたりを勘案しての採点に。

文:サカノワ編集グループ

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