久保裕也がシャルケ戦で初ゴール…しかし衝撃の結末「このチームを誇りに思う」と指揮官
ニュルンベルクの久保裕也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
21試合目でついに――82分に先制点を叩き込む。
[ブンデス1部 29節] ニュルンベルク 1-1 シャルケ/2019年4月12日/フランケンシュタディオン
1.FCニュルンベルクのFW久保裕也が29節のホームでのシャルケ04戦、82分に初ゴールを決めた。これが先制点となったものの、3分後に追い付かれて、1-1で引き分け。27節のFCアウクスブルク戦(〇3-0)以来の勝利を逃した。
久保は50分から途中出場。前線を活性化させると、82分、右サイドからのアーリークロスに走り込みヘディングで合わせて均衡を破った。ところが――その3分後、シャルケのマティヤ・ナスタシッチに決められてしまい、結局、ドローに終わった。
ニュルンベルクは勝点18で17位。16位のVfBシュトゥットガルトとは勝点3差。
試合後の記者会見で、ニュルンベルクのボリス・ションマース監督は次のように語った。
「1ポイント(勝点1)しか獲得できなかったことに失望しています。そのこと以外、他に理由などありません。マッチプラン通りに進め、たくさんのチャンスを作ることができました(シュート数17対16)。しかし1ゴールしか奪えませんでした」
「後半は試合をコントロールできて、リードするに値する試合を見せました。今日は勝たなければいけませんでした……。ただ、私はこのチームを誇りに思っています」
今季ブンデスリーガ初挑戦の久保は21試合にして初ゴールを奪取。監督交代後はコンスタントに出場機会を得ている。過去に内田篤人も在籍した名門であり、残留争いのライバルから奪った価値ある一撃だった。今回勝利を収められれば、1部残留への望みも一気に増しただけに痛恨のドローとなってしまった。それでも久保が救世主になり得る可能性を、ホームのサポーターに改めて示してみせた。ここから久保がゴールを積み上げることが、ニュルンベルクの1部残留の条件にもなる。
文:サカノワ編集グループ