通算100試合達成!名古屋DF中谷進之介の言葉が物語る風間スタイルの浸透度
名古屋の中谷進之介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
失点シーンについて、何より悔やんだのは――。
[J1 7節] 横浜FM 1-1 名古屋/2019年4月13日/日産スタジアム
名古屋グランパスのDF中谷進之介が横浜F・マリノス戦で、J1通算100試合出場を達成した。その1-1に終わった試合後、彼は20分に喫して失点シーンについて、とても印象に残ることを語っていた。
1点リードで迎えた前半の20分だった。
名古屋が攻め込むなかで敵陣深いエリアでボールを奪われる。すると、そこから横浜FMがカウンターを発動。畠中槙之介からボールを受けた三好康児がスルーパスを放つ。これに抜け出した仲川輝人の折り返しを、マルコス・ジュニオールがダイレクトで合わせた。
中谷は次のように振り返った。
「失点のシーンは、シャビ(ガブリエル・シャビエル)のボールを弾かれてから、相手に追い付かれてしまい、(経由された)三好のところもケアしなければいけませんでした。ただ、攻め切ること。カウンターを起こさせないことが、大事だったのかなと思いました」
そのように、ボールを失ったことよりも、攻めきれなかったことを、中谷は悔やんでいたのだ。風間八宏監督も「前半は何人かが受ける形になり、相手のパズルにハマってしまった。ただ、そのことをハーフタイムに伝えた後、押し返すことができた。力を付けてきているからだと思います」と反省点と収穫を挙げていた。
中谷は「お互いリスクがあるなかでやっていて、最後の決め切るかどうかのところ。後ろ(DF陣)は1失点で抑えられたし、ピンチはありましたが、そこまで悪い感触ではありませんでした」と、この勝点1を分け合った結果を受け止めていた。
DFではあるが、スタンスがまずチームとして攻め抜くことに置かれている。風間スタイルはすっかり浸透している。そして彼自身にとってはJ1通算100試合出場という節目の一戦となった。「一つの目標にしていましたが、これも通過点。200、300試合と伸ばしたい。先週生まれた娘のためにも頑張ります」と、中谷はまだまだここからだと強調した。
文:サカノワ編集グループ