ACL日韓対決、森脇がパス交換ランク上位独占。データから浮かぶ浦和の課題

浦和の森脇良太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

センターハーフ3人では、エヴェルトンが4位タイに唯一登場。

[ACL GS4節] 全北現代 2-1 浦和/2019年4月24日/全州ワールドカップスタジアム

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ4節、浦和レッズはアウェーで韓国の全北現代モータースに1-2で敗れた。勝点4の浦和は残り2連勝できれば、決勝トーナメントに進める。一方、次節アウェーのブリーラム・ユナイテッド戦で敗れた場合、北京国安(現在勝点7)が全北現代(勝点9)に勝つと、浦和のグループステージ敗退が決まる。

 一つデータを紹介したい。

 アジアサッカー連盟(AFC)がまとめた浦和の全北現代戦での「パス交換ランキング」だ。これによると、5位以内のうち4位に右ウイングバックで先発した森脇良太の名前が並んだ。

◇全北現代戦、浦和のチーム内パス交換ランキング

順位 出し手  → 受け手  パス数
1位 岩波拓也 → 森脇良太 11本
2位 鈴木大輔 → 森脇良太 9本
3位 鈴木大輔 → 山中亮輔 8本
4位 森脇良太 → 武藤雄樹 7本
4位 森脇良太 → エヴェルトン 7本

 途中交代した選手は必然的に本数が少なくなるため、あくまでも参考のデータと言える。ただ、森脇のいる右サイドが突出して「起点」になっていることが分かる。3月6日のブリーラム戦で森脇がチャンスを掴んだ時、オズワルド・オリヴェイラ監督は「右か左かではなく、森脇のサイドから試合を作る考えだった」と、彼のビルドアップ能力を高く評価するコメントをしていた。実際、そのボールの収めどころとして貢献していることが、このデータからも分かる。

 ただし、そこから浦和の抱える課題も浮かび上がる。

 この全北現代戦で今季初めて柏木陽介がメンバー外となった。そのなかで本来ビルドアップの軸になるべきセンターハーフ3人(エヴェルトン、青木拓矢、長澤和輝)が、このデータには4位タイの「森脇良太→エヴェルトン」7本の一度しか登場していない。本数も決して多くはない。

 最近の傾向として、中盤の3人があくまで最終ラインの前の「壁」になってディフェンスをメインにこなし(アンカー的な青木はとりわけそういった役割ではあるが)、なかなか攻撃面に関与できずにいる。

 この課題は基本的に柏木がいた場合でも、解決できずにいる。ビルドアップのベースはできつつある、という言い方はできる。一方、いまだに、サイドでボールをためたあと、攻撃の形が見えずにいる。むしろ、それこそが重要であり、そこはここから、なのか――。すでに開幕から2か月が経っている。

 4月28日にアウェーのJ1・9節の清水エスパルス戦、5月3日にホームでJ1・10節のジュビロ磐田戦、そして7日にアウェーでのACLグループステーgジ5節のブリーラム・ユナイテッド戦を迎える。再び連戦に入するなか、チームとして突き抜ける「突破口」となるゴールをそろそろ決めたい。

文:サカノワ編集グループ

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