広島の城福監督が『疑惑の二つの判定』に「私の立場でこれ以上言えない」
広島の城福浩監督。(C)SAKANOWA
いずれも微妙な判定…。前半1本の被シュートで失点。
[J1 10節] 広島 0-1 横浜FM/2019年5月3日/エディオンスタジアム広島
サンフレッチェ広島の城福浩監督が2点が幻に消えた「疑惑の判定」について、たかぶる感情を抑え込むのにやっとだった。
50分、左サイドの佐々木翔からのクロスを、柴崎晃誠がトラップしてシュートを決めた。が判定はオフサイド。VTRをみると、確かに逆サイドに一人残っているものの、柴崎の体が出ているようにも見える微妙な判定に。
また後半アディショナルタイム、稲垣祥のクロスに川辺駿がヘディングで合わせ、ゴールラインを割るかどうかのところで横浜F・マリノスのGK朴一圭が掻き出す。こちらはVTRだとラインを超えているように見えるが……。一部の映像だけで判断できないか。
城福監督は試合後のフラッシュインタビューで、次のように語った。
「選手はやるべきことはやってくれたと思います。前半1本だけのシュートを決められてしまったことは反省しなければいけません。我々はチャンスを決め切るところが足りなかった、と……。ただ、二つ、ゴールネットを揺らしたのと(55分の柴崎)、最後のアディショナルタイム(川辺のヘッド)、我々からすれば両方ともゴールに見えます。私の立場からは、これ以上は言えませんけれど……。今日はしょうがないですけれど、明日から切り替えられればいいと思います」
そのように、城福監督は怒りを押し殺して語った。シュート数は広島から見て15本対4本と攻め込んだが、ゴールを決め切れなかった。
「やれたことと、足りなかったことを見つけ、しっかり反省してやっていきます。下を向く必要はないですし、リーグ戦は長いので、こういう試合もあると。プレーのなかでの不運は改善できますが、それ以外のものは改善できないので、しっかりメンタルを切り替えたいなと思います」
指揮官は判定への不満をそのように吐露。そのうえで「流れをしっかり断ち切り、グルーステージを突破できるように頑張りたいと思います」と5月8日に行われるACLのホームでの広州恒大戦へ、城福監督自身も気持ちを切り替えようとしていた。
文:サカノワ編集グループ