再登板初陣で勝利。鳥栖の金明輝監督「感動。言葉にならない」
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シュート13本3得点でG大阪に完勝。宮本恒靖監督は「情けない」。
[J1 11節] 鳥栖 3-1 G大阪/2019年5月11日/駅前不動産スタジアム
これまでトータル1得点、1勝しか挙げられずにいたサガン鳥栖がガンバ大阪戦、イサック・クエンカ、豊田陽平、原川力の3ゴールで7試合ぶりの勝利を収めた。
駅前不動産スタジアムには、今季二番目に多い1万4789人が来場。そのなかでホームチームは、高い位置から人をハメてボールを奪いに行き、素早く切り替えて攻めるスタイルを重視。立ち上がりから主導権を握り、終わってみれば、シュート13本対6本と完勝を収めた。
ルイス・カレーラス監督の退任により就任した金明輝新監督は、試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。
「何よりもゴールを取れて勝てたことが嬉しいです。ファンとサポ―ターがこうして喜んでくれる姿を見られることが、本当に感動と言いますか、何と言うのか……言葉に表せないぐらい嬉しいです」
この短期間ではあるが、まずチームの一体感を取り戻すことを重視してきた。それをスタジアム一体となって掴めたことは、この日の収穫になった。
「選手たちに感謝したいです。この暑いなかでも、間違いなくガンバさんよりもハードワークができていましたし、プラスアルファ、自分たちの主導するところを見せられたと思います」
何よりゴールへ向かう、という一番大切な姿勢を見せられた。昨年に続いてシーズン途中からチームを率いることになった金新監督だが、さっそく一つ自信を掴んだ。
「ゴール前に走る、プラス相手が来ているのであればしっかりボールを動かす。技術のある選手がたくさんいるので、方向性さえ間違わなければ、しっかり昇っていけるはずです」
一方、G大阪の宮本恒靖監督は「非常に情けないパフォーマンスだったと思います。(食野亮太郎投入は)前線の運動量を増やしたかった。もう少し速い時間帯でゴールを奪いたかった。(次節はセレッソ大阪との大阪ダービーだが)負けられない試合なのでしっかり準備したい」と肩を落とした。
勝点7に伸ばした鳥栖はいまだ最下位だが、残留圏の15位のG大阪とは勝点1差まで迫った。
文:サカノワ編集グループ