水戸が今季初黒星。長谷部監督「悔しいです」と一言
水戸の長谷部茂利監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
12日に山形が勝つと首位交代。高温多湿でも走り切り、押し込んだ選手たちを評価。
[J2 13節] 琉球 1-0 水戸/2019年5月11日/タピック県総ひやごんスタジアム
開幕から7勝5分の無敗でJ2リーグ首位に立っていた水戸ホーリーホックが、アウェーでのFC琉球戦で0-1と敗れて今季初黒星を喫した。一方、FC琉球はJ2リーグ9試合ぶりの勝利で、Jリーグでのホーム無敗を「28」に伸ばした。
立ち上がりから押し込んだホームチームが魅せた。開始8分、徳元悠平の左サイドからの鋭いクロスに、鈴木孝司がヘッド。幸先よく先制に成功した。
一方、水戸は38分に浅野雄也を投入。後半に入ると、組み立ての修正を施してボールポゼッションで挽回し、チャンスを作り出す。さらに、73分に平野佑一、82分にジョーを投入。試合終了間際、清水慎太郎のシュートがついにゴールネットを揺らしたが……判定はオフサイドに。
水戸は開幕から13試合目にして初黒星を喫した。「12試合負けなし」はクラブ史上2位タイ。開幕からの無敗記録としては最長だ。
水戸の長谷部茂利監督は試合直後のフラッシュインタビューで「悔しいです」と一言。悔しさを滲ませて、次のように振り返った。
「(後半の指示は)いつもと同じように攻撃をする、守備をする。変わりはありませんでした。(沖縄の高温多湿はプレーに影響したか?)選手にとって湿度が堪えたかなという印象を受けます。ただ、しっかり走れていましたし、運動量はそんなに落ちなかったと思います」
そのように25.6度とすでに夏日だった沖縄での戦いで、最後まで走り切り、相手を押し込んだ戦いぶりに一定の評価を与えていた。
一方、ホームでのJリーグ無敗記録を「28」に伸ばした琉球の樋口靖洋監督は、「非常に難しい試合の中でも自分たちのスタイルを見失わないで戦ってくれたに感謝したい。水戸のプレー強度が非常に高いので、受けて立ってはやられてしまう。その面で粘り強く対抗できたことで、優位に試合を運べた。(9試合ぶりの勝利に)谷を抜けたということで、もう一度連勝の山を作りたい」と抱負を語った。
5月12日に3位のモンテディオ山形がジェフユナイテッド市原・千葉に勝つと、首位が入れ替わる。
文:サカノワ編集グループ