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看板破損の木下康介「感情的になり愚行に及んだ」。Jリーグと水戸が1戦ずつ計2試合の出場停止処分

水戸の木下康介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

大宮戦でLEDの看板を蹴って破損させる。

 J2リーグの水戸ホーリーホックは6月9日、5日にNACK5スタジアム大宮で行われた大宮アルディージャ戦で看板を蹴り破損させたFW木下康介について、Jリーグ規律委員会から1試合の出場停止処分を受けたと発表した。またクラブとして、1試合の出場停止を追加し、関係する責任者にも処分を下した。

 Jリーグ規律委員会の発表によると、木下は12日に開催される21節のモンテディオ山形戦が出場停止処分となる。処分理由は大宮戦の61分、ゴール裏に設置されていたLED看板を蹴って破損させたとマッチコミッショナーより報告があったもの。この行為についてJリーグ規律委員会で破損状況等を基に日本サッカー協会の競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、『選手等による競技場又はその周辺関連施設における故意による器物破損行為』に該当すると判断。1試合の出場停止処分が科された。

 さらにクラブ独自の処分として、木下は22節のロアッソ熊本戦も出場停止処分とする。

 また、小島耕代表取締役に「月次の報酬10% 3か月自主返納、訓戒」、西村卓朗取締役GMに「訓戒、選手教育プログラムの徹底」の処分も下した。

 小島氏はクラブを通じて次のように謝罪している。

「この度は、木下康介選手の行為により大宮アルディージャ関係者の皆様、そして日頃より支えていただいているパートナー企業の皆様、ファン・サポーター・行政関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、クラブの管理責任者として深くお詫び申し上げます。

 本件については事態を非常に重く受け止め、臨時取締役会を開催し、厳正なる処分を決定致しました。今後同様の行為が繰り返されぬよう、同選手に対しては近日中に研修プログラムを実施し、全所属選手およびスタッフに対しては、フェアプレーの指導および教育の徹底を再度図って参ります。

 クラブ全体で本件を真摯に受け止めて襟を正し、地域の模範となるクラブを目指して参ります」

 また、木下は次のように謝罪している。

「この度、私の行為により、たくさんの方々にご迷惑をおかけてしまい大変申し訳ございませんでした。スポンサー様、大宮アルディージャの皆様はもちろんのこと、応援してくれているファン・サポーターの皆様、そして水戸ホーリーホックに関わるすべての関係者の皆様に不快な思いをさせてしまい、深く反省しております。感情的になり、愚行に及んでしまいました。

 どんな理由であれ、このような行為は許されることではありません。起こしてしまったことは変えられないので処罰を真摯に受け止め、今後皆様の信頼を取り戻せるように努めてまいります。本当に申し訳ございませんでした」

 このシーン、木下は自陣でボールをインターセプトしカウンターを発動。右サイドを約70メートル駆け上がって持ち上がる激走を見せ、ゴールラインぎりぎりでマイナスのクロスを放った。しかし大宮の選手にブロックされ、得点にならなかった。そのままの勢いで看板に足を伸ばし、LEDを破損させていた。

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