【浦和】激震の監督交代に伴い立花社長「やるべきこと。加速させる」

記者会見を行った浦和の立花洋一社長(右)と中村修三GM(左)。(C)SAKANOWA

社長が監督人事の最終決定者となる現体制の継続を示唆。

 オズワルド・オリヴェイラ前監督の解任と大槻毅新監督の就任に伴い、浦和レッズの立花洋一社長と中村修三ゼネラルマネジャー(GM)が、5月29日の練習後に記者会見を行った。そのなかで立花社長は3年連続の監督交代を受けて、「大きく変えなければならないと思っていた」ことについて、「これからもっと加速させなければいけない」と、組織的な改革のスピード化を強調した。

 立花氏は昨年2月に副代表、今年2月から社長に就任。浦和にも関わってきたなかで、「(監督交代の多さに)いつも、なんでそうなるのかという思いでいた。(社長就任から)1年少しが経ったが、クラブをいろんな意味で大きく変えなければいけなところが、たくさんあると思っている」と説明。

「強化の部分では、プロのGMを呼び、組織も変えて一気通貫的な育成の中で選手を育て、良い選手を獲得し、良い監督を迎えてやろうと始まった。しかし結果的に再びこういう形になってしまった。代表として責任を感じ、これからやろうとしていることをもっと加速させなければいけないという思いが強まりました」

 立花社長はそのように語った。浦和では、監督人事の最終決定権は社長が持つ。そのあたりの役割を明確にするため、トップチームの最高責任者(CEO)などを置くことについて、「日本社会の中で、代表が最終的に決断するべき。責任を取る前提で、やっていかなければいけない仕事」と、現状の社長を頂点としたトップダウン方式が望ましいのではないかという見解を示した。

 立花社長は次のように語った。

「(社長とCEOを分離するなど)完全に分けることが良いのかどうか。いろいろな枠組のなか、最終的に代表が判断するのが日本の社会で、私自身も当然サッカーに携わっていたわけで、責任を取る前提でそこから逃げるつもりは全くありません。どういう形が一番チームを強くできるのか、どういう形にすればこういうことが起きないのか。監督交代の決断の時に、いろいろ考えました。それは自分がやっていかなければいけない仕事だと思います。そのあたりは今後、改めて個別にでも説明していきたいです」

 また、「浦和らしさ」について話が及び、そこで立花社長は「浦和レッズというクラブがどういうサッカーを目指していくのか。これまでの歴史を踏まえると、いろいろなサッカーがあったよね、というのが皆さんの頭の中にあり、今後『こういうサッカーでレッズは行くんだ』という脈々と流れるようにしたいと思っています。そのために何をしなければいけないのか。その手段はいろいろあると思っています」と語った。

 3年連続の監督交代――。しかし過去を振り返ると、ミハイロ・ペトロヴィッチ体制の5年半以外、浦和の指揮官はあまりに短命に終わっていることも分かる。「変わらなければいけない」と言うが、本当に変わっていくのか。なかなかビジョンが見えないし、伝わってこない。ただポストの名前や組織図を変えるのではなく、トップチームをどのようにして強くして、愛されるようにしていきたいのか。その改革の本質こそが問われる。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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