【神戸】ベンゲルから方向転換?フィンク氏が新監督へ交渉大詰め!?
アーセナル監督時代のアーセン・ベンゲル。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
スイスで実績十分のドイツ人指揮官。『スカイ』が報じる。
衛星放送『スカイ・スポーツ』ドイツ版は6月7日、「フィンクがポルディの新たな監督に」と題して、元バイエルン・ミュンヘンでプレー経験のあるドイツ人指揮官トルステン・フィンク氏が「ヴィッセル神戸の新監督に就任する」と報じた。
記事によると、「フィンクと神戸の交渉は、かなり大詰めまで来ている」と伝えている。またルーカス・ポドルスキをはじめ、アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャと「3人のワールドカップ王者がいる」などチームの陣容ととともに、現在リーグ13位に低迷しているなど神戸のチーム状況についてレポート。
そのうえでフィンク氏の経歴についても触れている。
元バイエルンの選手だった同氏はこれまで、ドイツのFCインゴルシュタット、ハンブルガーSV、スイスのFCバーゼル、FKウィーン、ギリシャのAPOELニコシアなどで監督を務めてきた。バーゼルではシーズン通算90ゴールのスイス記録を樹立し、欧州チャンピオンズリーグの出場権を獲得した経験もある。
しかし、昨年から今年3月までスイスのグラスホッパー・チューリッヒを率いたもののチームは低迷。自身が監督を退いたあと、チームは2部に降格している。
果たして、先月末から話題を集めてきたフランス人の前アーセナルFC指揮官アーセン・ベンゲル氏との交渉はどうなったのか。そもそも噂にすぎなかったのか? それとも「ヴェンゲル&フィンク体制」もあり得るのか!?
はたまた、この時期にありがちな仲介人(代理人)のリークによる話題集めか。あえて情報を出すことで、交渉を進めたいという思惑も働いているのか!?
もしもこのフィンク招聘が事実であるとすれば、「バルサ化」を掲げていた神戸は、果たしてどこへ向かおうとしているのか。何よりスター軍団をまとめ切れるのかどうかも懸念されるところ。
バイエルンでの選手としてのキャリア、監督としてはスイスでの実績は十分だ。とはいえ何より直近の成績を考えると、少なからず不安も募る。フアン・マヌエル・リージョ前監督やベンゲル氏と比較すると、やや物足りなさは感じそうだが……一体どうなるのか?
文:サカノワ編集グループ