久保建英退団のFC東京連敗。仙台の関口訓充「室屋選手との駆け引きに勝てた」と殊勲の決勝弾!
ベガルタ仙台の関口訓充。(C)SAKANOWA
FC東京は次節、勝点3差の暫定2位、横浜FMとホームで”首位攻防戦”。
[J1 16節] 仙台 2-0 FC東京/2019年6月23日/ユアテックスタジアム仙台
ベガルタ仙台が首位のFC東京に2-0の快勝を収めた。開幕から続けてきた3バックから4バックへの布陣変更が奏功した仙台は、これで公式戦5連勝、リーグ戦3連勝。一方、FC東京はキリンチャレンジカップとコパ・アメリカに臨む日本代表への参加とレアル・マドリードへの移籍が決まった久保建英の退団後、今季初の2連敗を喫した。
スコアレスではあるが両チームともにチャンスを作り出すスリリングな展開が続く。迎えた74分、長沢駿のポストプレーからペナルティエリア内でボールを受けた関口訓充が、室屋成をかわして右足を振り抜くと、シュートはゴール隅に突き刺さり、値千金の先制弾となった。
さらにパワープレーを仕掛けるFC東京に対し、88分、蜂須賀孝治がチェイシングからボール奪取に成功。そのパスを受けたハモン・ロペスが豪快に左足でシュートをねじ込み、トドメの2点目をもたらした。
今季初ゴールが首位撃破の決勝点となった関口訓充は、試合後のヒーローインタビューで次のように語った。
「『焦れずにしっかり守備から入ろう』という話をしていて、いい守備からいい攻撃ができました。(得点シーンは)ゴールとの距離が近く、室屋選手のタイミングさえ外せればチャンスになるとと思っていて、その駆け引きに勝てて決めることができました。このホームでのサポーターがいる限り、勝ち続けていきたいです。まだまだ厳しい戦いが待っているので、チーム一丸となってしっかり戦い、一つでも上の順位を目指していきたいです」
FC東京は次の週末となる6月29日、勝点3差の暫定2位・横浜F・マリノスとホームで首位攻防戦に臨む。横浜FMの通算27得点はリーグ最多、一方、FC東京の通算10失点は消化試合が1試合少ない川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島と並んで1位タイ。Jリーグで一番の「矛」と「盾」の対決となる。
文:サカノワ編集グループ