【移籍情報】「32歳、男はこれから」太田宏介がFC東京に感謝、名古屋に覚悟のメッセージ
FC東京での太田宏介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「偉大な青赤のファン・サポーターには感謝してもしきれません」。15日に小平でふれあいを予定。
FC東京のDF太田宏介が7月2日、名古屋グランパスに完全移籍で加入することが決定した。両クラブが発表した。またFC東京では、「ファン・サポーターの皆さまとのふれあい」を7月15日(月・祝)に小平グランドで実施予定(詳細は今後決定)。
今年7月23日に32歳の誕生日を迎えるレフティの左サイドバックは、今季J1リーグ4試合の出場に止まっているものの、これまでJ1通算275試合11得点(J2通算32試合0得点、J3通算2試合0得点)を記録。2015-16シーズンから2年在籍したオランダ1部のフィテッセでは、通算26試合0得点をマークしていた。
太田は両サポーターにニュースリリースを通じて、熱いメッセージを届けた。
まずFC東京サポーターには、次のように感謝を伝えた。
「FC東京を愛する皆さまへ。
この度、名古屋グランパスに移籍することになりました。
リーグ戦で首位を走るこのタイミングでチームを離れることになり、大変申し訳なく思います。2012年に加入し、6年半の間、青赤のユニフォームを着て味の素スタジアムでプレーできたことは、自分のサッカー人生にとって大きな宝物になりました。
嬉しいことや悔しいこと、6年半の全ての瞬間瞬間が僕にとっての財産です。
ありがたいことに東京からも最大限に評価をしていただき、このまま大好きなクラブで大好きな仲間たちとプレーし続けたいという想いと、新たに環境を変えてチャレンジしたいという両方の気持ちがありましたが、次第に一選手としてもっと成長したい、ピッチに立ちたいという気持ちが強くなり、新たな環境に身を置いてチャレンジすることを今回決断しました。
最高のファン・サポーター、選手、スタッフの方々と、かけがえのない時間を共有できたことを誇りに思います。
そして、どんなときも僕たち選手を後押ししてくれる偉大な青赤のファン・サポーターには感謝してもしきれません。
苦渋の決断でしたが、FC東京で学んだことを今後の人生に活かしていきたいと思います。6年半の間、本当にありがとうございました」
そして、新天地となる名古屋グランパスのサポーターに向けて、次のように覚悟を伝えている。
「名古屋グランパスの皆さまへ。
FC東京から加入することになりました、太田宏介です。これから、グランパスファミリーの一員になれることを大変嬉しく思います。
7月23日で32歳になりますが、男はこれからです。
まだまだ成長できるという期待を懸けて頂いた名古屋グランパスの関係者と、ファン、サポーターの皆さまに、その姿勢を見せていきたいと思っています。
自分の武器である”左足”から1つでも多くの勝利に貢献し、真っ赤に染まるグランパスファミリーの皆様と喜びを分かち合えるよう頑張ります!
名古屋グランパスの太田宏介をよろしくお願いします!」
6年半という長い月日を過ごしたFC東京には感謝している。
しかし、すでに心は名古屋の一員だ。そんな覚悟が伝わってくる。
もちろん名古屋でもハイレベルな競争が待っている。風間八宏監督のもと、32歳の男・太田がどのような進化を遂げるのか。ぜひ注目していきたい。
文:サカノワ編集グループ