【京都×長崎】亀川へのハンドの判定は「厳しかった」!? PKはGK徳重が二度のビッグセーブで救う

長崎の亀川諒史。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

JFA審判部が見解。主審に裁量は委ねられ、誤審とは言えないが……。

[J2 21節] 京都 1-0 長崎/2019年7月7日/西京極陸上競技場

 京都サンガF.C.対V・ファーレン長崎の一戦、64分、ロングボールから抜け出した京都の仙頭啓矢が放ったシュートの跳ね返りが、ペナルティエリア内に走って戻っていた長崎のDF亀川諒史の広げた右腕に当たった。大坪博和主審は亀川のハンドの反則をとり、京都にPKを与えた。

 結果的にGK徳重健太がそのPKを止めて(さらに詰めていた小屋松知哉のシュートもセーブ)ことなきを得たが……。果たして、このハンドの判定が妥当だったのか? 『DAZN』のコンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、日本サッカー協会(JFA)の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーが、次のように解説した。

「映像で見ると、キーパー(徳重)からの跳ね返りのボールが、DF(亀川)からすると自分のところに来るとは予測していなかったと思われます。確かに(ハンドの判定は)少し厳しいのかなとは思いました」

 DF亀川も予想していないところに当たったので、ハンドではなかったのではないか、ということだ。そのうえで、上川氏は主審がこのプレーを後方から確認したうえで、ジャッジを下していたということで尊重もしていた。主審がハンドと判定した理由も説明した。

「ただ、(亀川の)腕が横の位置からボールの来ている方向に腕を下ろしているようにも見て取れます。レフェリーはそのほぼ真後ろからこのプレーを見ており、腕がボールの方向に下りて行っていたように見えた、と(判断した)。競技規則でも腕がボールの方向に向けば、ハンドになると定められています」

 亀川は故意ではなかったに違いない。が、手を広げて走っていれば起こり得ると想定しておくべきだったか。一方、同番組に出演していたJリーグの原博実副委員長は「よけようとした時に当たったように見える」と、亀川のことを慮った。

 上川氏は、主審がハンドの判定を一瞬で下す難しさについても語った。

「まず、腕に当たっているかどうかの事実、そのうえで、意図があるかどうか、さらに腕がどういう動きをしているのかどうか。そういったことを判断するので難しい。しかもサッカーは予測もしていないことが起きるスポーツなので、主審はそういうことも考えながら判断することが求められています」

 このコンテンツ内では、ハンドの判定は主審の裁量に委ねられている面もあり「誤審」とは言えないまでも、「少し厳しいのではないか」という結論に至っていた。

 とはいえ、今回のように腕を少し広げていると、ボールの勢いもあり「腕に当たった」ことがより強調されるというケースでもあり、そこでファウルを取られればやはり仕方ない面もあると言える。そのプレーを後方から見ていた主審のポジショニングもよく、その判定もまた尊重されていいだろう。

 また、8月から国際サッカー評議会(IFAB)の決定に応じて、Jリーグでもハンドの新たな規定(判定基準)が採用される。ただ今回のケースを関係してくるが、Jリーグの基準がやや”ガラパゴス”(=Jリーグのみのスタンダード)にならないか……という懸念もある。そのあたりは改めて考察していきたい。

[文:サカノワ編集グループ]

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