安部、安西ら欧州移籍、さらに主力多数不在の鹿島を元ブラジル代表アタッカーが1得点1アシストで救う「走り続け、戦い続ける!」
鹿島のレアンドロ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
鳥栖の金崎が古巣相手に1ゴールも最下位脱出ならず。
[J1 20節] 鹿島 2-1 鳥栖/2019年7月20日/カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズがサガン鳥栖に2-1で競り勝ち、リーグ戦6試合負けなしとなる3連勝を収めた。安西幸輝、安部裕葵、鈴木優磨が欧州に移籍し、さらにこの日は主力のクォン・スンテ、レオ・シルバ、土居聖真、負傷離脱中の内田篤人らが不在というなか、それでも「勝つ」という鹿島の真骨頂であり強さを示した。
20分に自らの突破から得たPKを鹿島のレアンドロが決めて先制に成功する。レアンドロはこれで4試合連続スタメン出場(リーグ通算17試合出場)で今季3点目。
23分、鳥栖の金崎のシュートがゴールネットを揺らすと、副審は松岡大起がオフサイドポジションにいたとして旗を上げた。ただ家本政明主審はゴールを認めて1-1となる。
それでも鹿島が球際で粘り強くしぶとく戦い、主導権を譲らない。すると35分、レアンドロのクロスに白崎凌兵が合わせると、それがループシュートとなってゴールネットを揺らし、再びリードに成功した。
鹿島はそのまま逃げ切り2-1の勝利。首位のFC東京より1試合消化試合が少ないながら、勝点5差の37ポイントに上げて暫定3位まで浮上している(4位の川崎[勝点35]は消化2試合少ない)。
試合後、ヒーローインタビューに登場した1得点1アシストのレアンドロは、「自分で仕掛けたところでPKを取れて、落ち着いて決めることができました。誰がゴールを決めるかが重要ではなく、チームとして目標としていた勝点3を掴めたことに意味があると感じています」と語った。
そして、この元ブラジル代表アタッカーは、「自分たちがやっている、走り続ける、戦い続ける、監督の指示をしっかり聞いてやること。それが大事になってくると思います」と冷静に前を見据えていた。
また、鹿島の大岩剛監督はフラッシュインタビューで「後半戦に向けて、また一回りも二回りもチーム力を高めていきたい」と意欲を示していた。
次戦は7月31日、アウェーでの浦和レッズ戦。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のスケジュールにより、16節の試合がこの夏休みのナイターで組まれた。今季初対戦となるプライドを懸けた一戦で勝ち、本格する後半戦に向けて弾みをつけられるか。
関連記事:内田篤人から安西幸輝へのアドバイス「背中でパスコースを切れ」
[文:サカノワ編集グループ]