内田篤人から安西幸輝へのアドバイス「背中でパスコースを切れ」
鹿島アントラーズの安西幸輝。(C)SAKANOWA
12分間の共演を果たし、右MFからゴール。右SBからアシスト!
[いばらきサッカーフェスティバル] 水戸ホーリーホック 3-4 鹿島アントラーズ/2018年2月3日/ケーズデンキスタジアム
今季東京ヴェルディから鹿島アントラーズに加入した安西幸輝が2月3日の水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチで、1ゴール1アシストの活躍を見せ、4-3の逆転勝利に貢献した。「結果を残せなければ、チャンスは来ないと思っていた」と、”結果”にこだわった安西がひとつアピールに成功した。
この日は4-4-2の右サイドハーフと右サイドバックでプレーし、それぞれのポジションで得点とアシストを記録。両ポジションで結果を残したことにより、チームメイト、そして大岩剛監督からの信頼を高めた。
小学生時代からの憧れの存在だった内田篤人とも同じ右サイドで(内田がDF、安西がMF)、12分間の短い時間ではあったが共演を果たした。そこで安西が心掛けたのが「背中でパスコースを切る」ことだったと言う。
「パスコースを消しながら、ディフェンスをしっかりするようにと内田さんから言われていました。そこは上手くできました」
時に内田からの声を受けながら、時に後ろにいる内田の位置をイメージしながら、安西が”背中”で内田のディフェンスをフォローしたり、パスコースを限定したりながら攻撃に加わった。
安西は宮崎での1次キャンプ、内田に頻繁に話を聞きに行き助言を求めたという。
「キャンプ中、海外でどのように守備をしていたかを聞きに行きました。守備の仕方がとても上手いので、外国人選手をどのように動かしていたのか聞きに行きました。そこで背中でパスコースを切れと。いいアドバイスをもらっています」
安西は昨季左サイドでもプレーするなど、複数ポジションに対応できるところが強みだ。「高校のときから目指していた選手なので、越せるようにしっかり努力していきたいです」と、鹿島での切磋琢磨し合える環境をむしろ歓迎している。そのなかで、内田との関係性をどのように築いていくのか。この日は可能性の一端を示したが、ふたりがコンビネーションを高め合いながら、新たな高みを目指す鹿島の突破口を切り開いていく。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI