浦和復帰の関根貴大が埼スタで示した覚悟「そこが通じなければそこまでの選手」

関根が浦和復帰後、初のホームゲームで存在感を発揮!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

2試合連続の先発、決定機を作り出す。2年前からのドリブルの”変化”。

[J1 16節] 浦和 1-1 鹿島/2019年7月31日19:30/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズのMF関根貴大が鹿島アントラーズ戦、約2年ぶりとなるチーム復帰後、初めて埼玉スタジアムのピッチに立った。背中に受けるホームのサポーターの声援を力に変え、勢いを加速させていくようなプレーを披露。73分に山中亮輔と交代するまで、積極果敢なドリブルから何度か決定機を作り出した。

 それでも結果的に、ゴールにはつなげられなかった。前半は左サイド、後半は右サイドでプレー。左からの打開力が凄まじかった一方、右での威力は半減した印象だった。そこは「右」を主戦場にした2年前までとはやや異なる感じで、大槻毅監督が今後どのようにチームとしての最適解を見出していくかもポイントになりそうだ。

 試合後、関根は「ここのピッチでプレーすることで、モチベーションは上がりました。それだけにゴールにつながるプレーを見せたかったです。(復帰戦だった)エコパよりも緊張しました。埼スタは特別。帰ってきたなという感じがしました」と振り返った。

「まだまだやらないといけないし、今日のような試合で『結果』を残せる選手にならないといけない。改めてそう感じたので、そこのゴール前でのクオリティを上げていきたいです」

 関根はそのように目に見える「結果」にこだわっていきたいと強調していた。そして、その最終目的地が、「タイトルを獲るために、このチームに力を還元したい」という、浦和の『優勝』になる。

 磐田、鹿島戦とリーグ2試合にさっそく先発。その指揮官の起用法に応えるように、関根は以前とはまた異なる迫力のあるプレーを見せている。ドリブルは10代の頃の鋭さやスピードに加え、巧みさが加わった印象を受けた。

「(ドリブルについて)そこが通じなければ、それまでの選手だと思っています。いい形でチャンスメイクはできているので、そこは自信を持っていいのかな? と感じています」

 3年半プレーした浦和から海を渡り、ドイツ、ベルギーと舞台を移して1シーズンずつ戦った。その2年間を経て、「メリハリを持ってプレーできるようになっていると感じています。相手の嫌なところ、嫌がるところを突けて行けているのかなって。海外では対人プレーが多かったので、そういったところは成長できたのではないかと思っています」。

 終わってみれば、交代した山中が興梠慎三のゴールをアシストして「結果」を残した。サイド(ウイングバック)の選手層は厚くなり、ポジション争いは一段と熾烈さを増す。

 ただ、これまでなかなか拭い切れずにいた停滞感が、関根の加入によって打破されそうな雰囲気が漂う。背番号41、24歳になった関根が、チームにもたらす効果は、もしかすると――途轍もなく大きいかもしれない。期待は一段と膨らむ。

[取材・文:塚越始]
text by Hajime TSUKAKOSHI 

Posted by 塚越始

Ads

Ads