浦和が執念のドロー!劣勢のハーフタイム、大槻監督は選手に言った「ここはホームだぞ!」
浦和の大槻毅監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
90+3分、関根が執念のヘディング同点弾。
[J1 21節] 浦和 2-2 名古屋/2019年8月4日/埼玉スタジアム2〇〇2
浦和レッズ対名古屋グランパスの一戦は、浦和が0-2の劣勢から前半アディショナルタイムに興梠慎三、そして後半アディショナルタイムに関根貴大のゴールで追い付き、2-2で引き分けた。
開始早々2分、名古屋は右サイドを抜け出した前田直輝のクロスを和泉竜司が押し込んで先制。さらに25分、ダブリエル・シャビエルのロブパスに前田が合わせて2点目を奪う。
しかし、浦和はここから踏ん張ると、前半アディショナルタイム、武藤雄樹のクロスを興梠がジャンプヘッドで押し込み、1点差とする。
そして、メディアに配布されるハーフタイムコメント。大槻監督は選手たちに、次のように声を掛けたという。
「まずは回復をしよう。
ビルドアップのハンドリングをもっと速くしよう。
ここはホームだぞ!!
もっと球際へ強く行き、相手のキープレーヤーに仕事をさせるな!!
気持ちだけでなく、積み上げてきたものを出して、サッカーも上回ろう」
そのメッセージが伝わったのか――。
後半は浦和のほうがボールポゼッションで上回り、ほぼ相手陣内で試合を進めた。大槻監督は、山中亮輔、長澤和輝、杉本健勇と攻撃的なカードを切っていき、相手を押し込みゴールに迫る。
迎えた90+3分、カウンターから山中のクロスに、関根貴大がヘッドで突き刺して同点に追いつく! さらに攻め続けた浦和は、山中のフリーのシュートが枠を捉えきれず――ここで試合終了に。
浦和は3試合負けなしで、2試合連続のドロー。一方、名古屋は10試合勝ち星なし。
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[文:サカノワ編集グループ]