最後にドラマ!G大阪の宮本監督、磐田の小林コーチ、勝点1をどう見たか?
G大阪の宮本恒靖監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ルキアンが15分で退場、磐田がラストプレーの中山仁斗のPKで追いつく。
[J1 23節] G大阪 1-1 磐田/2019年8月18日/パナソニックスタジアム
ガンバ大阪対ジュビロ磐田戦は、15分に磐田のルキアンの退場劇によってホームチームが数的優位に立つと、44分に小野瀬康介のクロスがそのまま決まり先制に成功した。しかし、1-0のまま訪れたアディショナルタイム、磐田の中山仁斗が自ら得たPKを捻じ込み、ラストプレーで同点に追いついてみせた。結果的に、磐田の執念が最後の最後に結実、その”壁”をG大阪が攻略しきれなかったと言える展開となった。
試合後のフラッシュインタビューで、G大阪の宮本恒靖監督は「勝たなければいけない試合だった」と悔しそうに語った。
「相手が(15分から)一人少なくなったなか、もちろん勝たなければいけなかった試合です。一人少ない相手を崩すのは非常に難しいですし、そこで焦れずに戦っていましたが、なかなか追加点が奪えず、あのようなPKという形になってしまったと思います」
そのように最後の最後で勝点3を取りこぼしたことで、指揮官は敗戦同様に肩を落とした。
「次に向かってやっていくしかないと思います」
そのように、一言に思いを集約した。
一方、鈴木秀人前監督の退任決定によりチームを暫定的に率いることになった小林稔コーチは、次のように振り返った。
「人数も点数もビハインドのなか、選手たちは守備で体を張りながらも、少ないチャンスを生かす姿勢を持ち続けてくれた結果、勝点1を掴めたので、これを次に生かしていきたいです」
試合開始早々での退場劇に、混乱はなかったか? 小林コーチは淡々と語った。
「苦しい状況があるという話はしていたので、どういう時でも落ち着いてコミュニケーションを取りながら、みんなでやることができて、(混乱などはなく)大丈夫だったと思います」
そして何より、最後の中山の1点に希望の灯を見出していた。
「試合に出ていた選手、サブの選手、メンバーに入れなかった選手、全員の力と気持ちが乗り移ったゴールだったと思います。ここからクラブ、チーム一丸となってやっていきたいと思います」
G大阪は5試合負けなしではあるものの、4試合連続のドローで13位。一方、磐田は3連敗でストップさせたものの4試合勝ち星がなく、最下位のままだ。両者ともに、喉から手が出るほど欲しかった勝点3を掴み取ることはできなかった。
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[文:サカノワ編集グループ]
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