【名古屋1-5横浜FM】明暗分ける。仲川CF合格点、エリキ豪快初得点
横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督(左)と名古屋の風間八宏監督(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
名古屋は不運とはいえ、またも裏のスペースを突かれ2本のPKを献上。
[J1 24節] 名古屋 1-5 横浜FM/2019年8月25日/パロマ瑞穂スタジアム
横浜F・マリノスが名古屋グランパスから5ゴールを奪う大勝を収め、勝点を42に伸ばして3位に再浮上した。首位FC東京との勝点差は「7」に縮めた。
チーム最多11得点を決めていたエジガル・ジュニオの負傷離脱に伴い、横浜FMはセンターフォワードを誰が務めるかがチームの課題となっていた。マルコス・ジュニオールはトップ下でより真価を発揮するタイプで、生粋のストライカーである李忠成はなかなか主力争いに食い込めず、新加入のエリキやマテウスはサイドが主戦場だ。
そうしたなか、今回、仲川輝人がCFを務め、スペースを巧みについて起点を作り、2列目やサイドの選手が飛び込めるスーペースを作り出した。そのようにして、前線全体に躍動感をもたらし、合格点と言えるパフォーマンスを見せた。さらに新加入のエリキには、オーバーヘッドによる来日初ゴールも生まれた。
一方、名古屋は不運とも言えたが、背後のスペースを突かれて2本のPKを献上。特に宮原和也の58分の退場劇が響いた。とはいえ厳しい判定だったとも言えるが、いずれももう少し冷静な対応を見せたかった。
試合後のフラッシュインタビューで、横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は、「相手もなかなか良くて難しいゲーム展開になりました。自分たちが思うようなサッカーができない時間があっても、こうして点を取り、勝てて良かったと思います」と喜んだ。
遠藤渓太が2ゴール、新加入のエリキに初ゴールが生まれるなど前線の収穫が多かったが、「彼らのみならずしっかり前からボールを奪うことができて、しっかり自分たちのサッカーを見せられました。とはいえ思うようなコントロールはまだできませんでしたし、そこで前のタレントがしっかりやってくれたことで結果を残せました」と、評価した。
一方、風間監督は無念さを滲ませて言った。
「普通にはなかなか見られない試合ですね。選手は非常に良くやってくれたと思いますが、なんとも言えない試合でした。(ボールを失ったあとの失点が目立つようだが? 次節のFC東京戦に向けて)今はまだ(次節のことを)考えていませんし、すべてがそれだけではないです、試合を左右したのは。自分たちの良さもたくさん出てきていますので、そこをしっかり強調してやっていきたいと思います」
あくまでもプラスの部分を高めることにフォーカスを置くことを強調した。
次節、名古屋は8月30日に再びホームでFC東京、横浜FMは8月31日にホームでガンバ大阪と対戦する。
関連記事:横浜FM仲川の先制点は”オフサイド”「VARを入れないと判断は難しい」
Topics;Nagoya Grampus 1-5 Yokohama F・Marinos.