名古屋これは辛いPK判定…逃げ切ったFC東京が首位堅守!
FC東京のディエゴ・オリヴェイラ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
課題の”夏休み”最後に白星!アウェー8連戦2試合目で勝点3を掴む。
[J1 25節] 名古屋 1-2 FC東京/2019年8月30日/パロマ瑞穂スタジアム
名古屋グランパス対FC東京の一戦は、FC東京がディエゴ・オリヴェイラ(PK)と髙萩洋次郎のゴールで名古屋に2-1で競り勝ち、アウェー8連戦の2試合目で最初の白星を掴んだ。名古屋は前田直輝が意地のゴールを決めたが、あと一歩及ばず2連敗を喫した。
27分、永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラの2トップが高速カウンターに持ち込む。そこからペナルティエリア内に突き進んだディエゴ・オリヴェイラに、名古屋の18歳のDF藤井陽也がやや斜め後方からスライディングタックルを仕掛ける。VTRで振り返ると、ボールに最初に触れているナイスタックルのように見えるが(最後に軸足だった左足をやや振り上げてしまったことが関係しているか)……。しかし近くでそのプレーを見ていた木村博之主審は笛を吹き、PKを告げた。
29分、これをディエゴ・オリヴェイラが決めて、アウェーチームに先制点がもたらされた。
さらに後半に突入したあとの49分、後方から飛び出した髙萩洋次郎が東慶悟からのパスに合わせシュート。一度はランゲラックに弾かれたものの、再びねじ込んで追加点を奪う。FC東京が隙を見逃さず、リードを広げた。
ただ、そこからは名古屋がボールを圧倒的に支配して猛攻を仕掛ける。ジョーがシュートを決めたが……これはオフサイドに。そして83分、ゴール正面から前田直輝がコントロールショットを突き刺し、1点差に詰め寄る。しかし――FC東京の粘り強い守備を、あと一歩崩し切れない。
試合は、FC東京が2-1で逃げ切り、16勝4分5敗、勝点52に伸ばして首位をキープした。3試合ぶりの勝利で、課題と言われてきた”夏休み”の期間を白星で締めくくった。
一方、名古屋は結果的に2試合連続でPKから先制点を与えてしまい、自ら流れを悪くしてしまった。3試合勝ち星がなく2連敗。8勝7分10敗で37得点・37失点。得失点差が「ゼロ」となり、改めて正念場を迎えている。
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics:J1 League ;Nagoya Grampus 1-2 F.C.Tokyo