【浦和】5節・FC東京戦で第2回「交通社会実験」を実施
天皇杯の優勝セレモニーで、歓喜する浦和の選手たち。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
試合後、バス優先レーンを設置。
3月30日に行われるJ1リーグ5節の浦和レッズ対FC東京戦で、試合後のシャトルバスの優先走行を軸とする「第2回交通社会実験」を実施する。
これは浦和が参画する「みその都市デザイン協議会」の「美園スタジアムタウン:スタジアムアクセス戦略」に基づくプロジェクトの一環。昨年9月30日に実施した第1回では、復路のシャトルバスで最大所要時間が約30分短縮されるなど成果があり、今実験は前回の結果分析を踏まえ、規制箇所等を変更して実施する。
埼玉スタジアムのある美園地区は都市化が進む一方、交通量の増加に伴い、試合開催日の渋滞が課題となっている。埼スタは東京五輪の会場に決まり、大型医療機関の建設が予定されていることを鑑みて、サッカー観戦者に快適、安全かつ速やかにスタジアムにアクセスでき、地域の方々が安心して暮らせる街づくりの推進は、喫緊の課題と捉えていた。
このため、試合開催日のスタジアムへのアクセスは、自家用車から公共交通を中心とした交通手段への転換(モーダルシフト)を模索。交通社会実験により、東京五輪とその後を見据えて、試行、検証を重ねている。試合開催日の各種施策との連携や、埼玉高速鉄道の延伸、歩行・自転車走行環境の改善など、地域の関係者との連携を通じて取組み、世界に誇れる“スタジアムタウン”の実現を目指す。
この実験は、試合終了後、埼スタから国道463号バイパスに向かう浦和岩槻線の川口方面一部交差点を一定時間にわたり一般車両の進入禁止とするなど、シャトルバスをはじめとする公共交通機関の利用を促すもの。スタジアム周辺の駐車場利用は通常通り可能だが、規制実施に伴い、自家用車での移動が従来以上に時間を要する可能性がある。
クラブでは「自家用車で来場されるファン・サポーターの皆様にはご迷惑をおかけしますが、本実験実施へのご理解、ご協力、ご参画をいただきますようお願い申し上げます」と呼び掛けている。
実験内容は次の通り。
FC東京との試合終了後、シャトルバス優先走行化を行い、シャトルバスの所要時間改善に向けた優先走行化の実験を実施する。
時間は16時頃から17時頃を予定(交通量により変更あり)。 シャトルバスの所要時間、自動車(渋滞長、滞留長、信号現示)などを調べる。
また観戦チケット「サッカーのまち浦和シート」と試合当日有効な埼玉高速鉄道(埼スタ線)「東川口駅~浦和美園駅間」往復分乗車券がセットになった特別チケット「SR特典付き観戦チケット」を販売する。
乗車券代(大人210円×往復=420円/小児:110円×往復=220円)が実質無料となる(中高生は対象外)。
詳細はクラブ公式ホームページをチェック!
文:サカノワ編集グループ