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遠い勝点3。中谷進之介の苦悩と悔恨…名古屋はどうすれば勝てるのか?

名古屋の中谷進之介。上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

耐えるのか、さらにゴールを狙うのか――。

[J1 22節] 名古屋 – 川崎/2019年8月10日/豊田スタジアム

 名古屋グランパスが8月4日の21節・浦和レッズ戦、2点先取しながらも、前半と後半のアディショナルタイムに失点を喫して2-2で引き分けた。ガンバ大阪戦(△2-2)に続く2試合連続での後半アディショナルタイムでの失点。これでリーグ戦は10試合勝ち星なしだ。

 DF中谷進之介は試合後、「最後のところですね。前節も最後に失点を喫しています。今回もゲームを終わらせられる場面はたくさんありました(3点目を決めたり、前後半のアディショナルタイムをしっかり締めていれば)。前半アディショナルタイムの失点も、自分たちのミスから。いや、もったいないですね」と、悔やんでも悔やみ切れないといった様子で振り返った。

「どうしても明らかに運動量が落ちるので、ある程度割り切って守っていましたけど、ボールを奪った時にもう少し落ち着かせないといけなかった。フリーなのに蹴ってしまうことも多く、ボールを奪ったあとのパスミスも目立ちました。一旦引いて割り切るのもいいけれど、自分たちの時間を作らないと、このような展開にはなってしまうと感じました」

 自分たちから勝点2を手放してしまった、という。とはいえ、相手あってのゲーム。浦和が畳みかけてきた時に、間延びが生じ、それでも本当にさらに1点を決めに行くのか、それとも耐えるのか――。攻撃か守備か、ではなく全てを連関させて考える風間理論からすれば、”どちらか”ではないと指摘されそうだが、勝負どころでそのあたりの意思統一を欠いているのは事実だ。

「もちろん、行けるんだったら行きたいんですけれど。耐えるしかないと」

 とはいえ、前半途中までは攻め続けた。2点先取したあとも決定機を作り出していった。あの攻め続けていた展開はプラス材料になるか? とのメディアからの問いに、中谷は次のように即答した。

「いや、ならないです。引き分けで終わっているわけですから、勝点を2試合連続で失っているわけですから」

 センターバックとして、何より2失点に責任を感じていた。90分トータルで結果を残さなければ意味がない。移籍2年目、23歳になった最終ラインの柱は、突破口を探してもがき苦しんでいた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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