クロップが回顧する『香川時代』のドルトムント「若いから、ではなく実力があった」
ドルトムント時代の香川真司とシャルケ時代の内田篤人。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
リバプール開幕6連勝。チェルシーと比較し、「当時率いたチームと似ている」。
[プレミアリーグ 6節] チェルシー 1-2 リバプール/2019年9月22日/スタンフォード・ブリッジ
イングランド・プレミアリーグのリバプールFCがチェルシーFCに2-1で競り勝ち、開幕6連勝を果たした。その試合前、ユルゲン・クロップ監督は、対戦相手のチェルシーと自身が以前率いたドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントを比較。香川真司(レアル・サラゴサ)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)、マリオ・ゲッツェ(ドルトムント)らを擁して、ブンデスリーガ連覇や国内2冠を達成した時のことを回顧している。ドイツの『SPORT 1』などが報じた。
クロップは「チェルシーは本当にとてもエキサイティングなチームです。彼らは私が以前に率いたドルトムントを少し連想させますね」と語り、その理由も挙げた。
「多くの人はよく、若くていい選手が揃っていたと言いますが、それを理由に起用しているのではありません。若いから、ではなく、優秀だからこそ使われているのです」
年齢ではなく、実力があったからこそ。クロップはそのように当時と現在のチェルシーを重ね合わせているのだという。そしてチェルシーの”将来”は脅威になり得ると警戒している。
クロップが率いていたドルトムントは、2010-2011シーズンにブンデスリーガ制覇、2011-2012シーズンはブンデスリーガとDFBカップ制覇を達成。2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)後、セレッソ大阪から海を渡った香川は、トップ下でその攻撃陣を牽引。ルーカス・バリオス(CAウラカン)、ケヴィン・グロスクロイツ(KFCユルディンゲン05)らとともにゴールを量産した。そして、その後、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を果たしている。
選手たちの実力も確かに高かったのだろう。ただ、クロップの監督としてのマネジメントを含めた能力の高さも、リバプールで改めて証明されている。
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[文:サカノワ編集グループ]