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【川崎×神戸】別格のビジャ、王者に快勝!

川崎から先制点を決めた神戸のダビド・ビジャ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

フェルマーレンの落としから大﨑も追加点の今季初ゴールを奪う。

[J1 27節] 川崎 1-2 神戸/2019年9月28日/等々力陸上競技場

 ダビド・ビジャの鮮やかな左足のショット、トーマス・フェルマーレンの落としから大﨑玲央の今季初ゴールとなるヘッド弾――。ヴィッセル神戸がJ1リーグ2連覇中の川崎フロンターレに1点は返されたものの、2-1で快勝を収めた。

 助っ人枠をフル活用する神戸に対し、川崎は前節のジュビロ磐田戦(〇2-0)に続く日本人選手のみの”純国産”で試合をスタート。しかしボールは支配するものの神戸のパワーと勝負どころのプレー精度で差を突き付けられた。

 それを象徴したのがゴールシーンだった。 

 まさに一瞬の隙を見逃さなかった。43分、カウンターから抜け出した古橋亨梧が持ち味のスピードを生かしてスペースを突き、相手を引き寄せ左サイドでフリーになったビジャにパス。神戸の背番号7はペナルティリア内、左足で狙いすました一撃をニアサイド上部のゴールネットに突き刺し、神戸に先制ゴールをもたらす。得点ランクトップと1点差の今季12点目。別格の「嗅覚」を発揮してみせた。

 さらに70分、フェルマーレンが空中戦で完全に競り勝ってヘッドで合わせ、そこに大﨑が飛び込みリードを2点に広げる。

 その後、反撃に出た川崎も90+1分に長谷川竜也が意地のゴールを決めるものの万事休す……。相手のリトリートが徹底されるなか、シュートまで持ち込むシーンが相変わらず限られた。

 神戸は2連勝。ここ5試合は4勝1敗と、トルステン・フィンク監督のもと、得点者のみならずアンドレス・イニエスタ、山口蛍、西大伍らタレント軍団が噛み合ってきた。

 一方、川崎は磐田戦で7試合ぶりの白星を手にしたものの連勝を逃した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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