【川崎】ラストカード中村憲剛で7戦ぶり勝利「ヤスを見ていると、負けていられないなって思いました」

川崎の中村憲剛。(C)SAKANOWA

劣勢のなか、鬼木監督は「スタジアムの雰囲気を変えられる選手」と投入。

[J1 26節] 川崎F 2-0 磐田/2019年9月14日/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレのMF中村憲剛が9月14日のホームでのジュビロ磐田戦、7月7日の18節サガン鳥栖戦(△0-0)以来となる途中出場から2-0の勝利に貢献した。今回はリーグ戦では今季三度目となる交代カードでの登場。最後の3枚目のカードで起用されたのは二度目で、初めて勝点3をもたらした。

 鬼木達監督は試合後の記者会見で、起用の意図を説明した。

「少し劣勢になっていたところもあり、スタジアムの雰囲気を変えられる選手であること。また、ボールをしっかり動かせて、ゲームの流れの中でしっかり前からプレッシャーをかけに行けて、相手に自由を与えないこと。それを体現できる選手だと考え起用しました」

 指揮官が語るように背番号「14」の投入で、2万2571人が埋めた満員のスタジアムは改めてボルテージが上がった。それに応えるように小林悠と代わって入った中村は、ボールの収めどころとなってパスを丁寧に散らし、何とかしようと球際に襲い掛かる磐田の勢いを分散させることに成功した。

 しっかり無失点で抑えることを念頭に置きつつ、一方、チームに再び勢いを与えること。その相反するような二つのテーマを、中村はどのようにこなしたのか。

 38歳のバンディエラは、次のように語った。

「失点しないことは当たり前のことでもあり、と同時に、その瞬間、瞬間のピッチの雰囲気も感じ取っていました。今回、向こう(磐田)は2点負けているので、なりふり構わない形で前へ出てきていました。その意味で言うと、自分が入ることで、もっとボールを支配したい、という狙いを汲み取っていました。あとはゴールキーパーのところまでプレッシャーを掛けに行くこととか、そういったところで、相手にやらせないように。そのイメージは持っていました」

 スタジアムの雰囲気を感じ取りながら、アグレッシブに相手と向き合いつつ、巧みに勢いも削いでいき――そうして2-0の逃げ切りを果たした。実に5試合ぶりの無失点であり、7試合ぶりの勝点3を掴み取った。

「本当に今、ウチに必要なのは勝利のみ。どんどん一戦ずつ、やるしかないです。次の天皇杯も大事で、そのあとまたリーグ戦と続きます。ケガ人もかなりいるので、今いるメンバーでやるだけです」

 そしてホーム2戦目の鹿島アントラーズ戦(△1-1)以来の中村自身のゴールも、そろそろ待望されるところ。中村自身も改めて「結果」にこだわりたいと強く感じたという。

「結果が改めて大事だなって。ヤス(脇坂泰斗/この日、先制点を奪取)とか見ていると、すごく思いました。やっぱり負けていられないな、って」

 後継者候補たちの台頭に、来月39歳になる中村はそのようにむしろ一段と触発されていた。

 川崎は11勝11分4敗(40得点・24失点)の勝点44で4位に浮上。首位FC東京との勝点差を「8」に縮めた。残りリーグ8試合、中村のゴールが加われば、川崎はさらなる勢いを掴めるはず。まさに総力戦で臨んだ磐田戦、その足掛かりとなる1勝にしたい。

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[取材・文:塚越始]

Topics:Kawasaki Frontale 2-0 Jubilo Iwata;Kengo Nakamura played with the third card and led to victory.

Posted by 塚越始

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