なぜ中島の先発抜擢に賭けたのか?ポルト監督が明かす「彼が適任だった」
ポルトの中島翔哉。※FCポルトの公式ツイッターより
日本代表の10番がカップ戦から連戦で先発。リオ・アヴェ戦で勝利に貢献する。
[ポルトガル1部 7節] リオ・アヴェ 0-1 ポルト /2019年9月29日/ヴィーラ・ド・コンデ
FCポルトの日本代表MF中島翔哉がポルトガル1部リーグ(プリメイラ・リーガ)の7節、アウェーでのリオ・アベェFC戦で、今季同リーグ初先発を果たした。直前に行われた国内カップ1回戦のCDサンタ・クララ戦(〇1-0)でフル出場を果たしており、中3日での”抜擢”。ポルトガルメディア『ア・ボラ』が、「セルジオ・コンセイソン監督が中島への賭けについて説明する」と題したレポートを掲載。試合後の記者会見で、指揮官が中島の起用意図について語っている。
今季4位と好調な適地に乗り込んでの一戦。セルジオ・コンセイソン監督は、中島抜擢の理由を次のように語った。
「私はリオ・アベェのダブル・ピボーテ(ボランチ)の背後を生かし、そこでスピードをつけて攻略することを狙っていました。彼(中島)にはその能力がありました。水曜日の試合(サンタ・クララ戦)のパフォーマンスを見て、私は中島がその役割には適任だと思いました」
つまり、相手のボランチを後ろ向きにプレーさせる時間を増やすこと。ポルトがその位置で主導権を握ることで、相手に起点を作らせないこと。そういった狙いがあったことがうかがえる。
高さやパワーを備えた選手が揃うなか、中島のテクニックが重宝されてきたことも感じられる。この日は決定的なシュートを放ったが、得点には絡めず。ただチームとして”狙い通り”の展開には持ち込めたことで、指揮官も満足していたようだ。
中島は1-0とリードした78分に2枚目のカードでDFシャンセル・ムベンバと交代。ポルトは12分にコーナーキックからムサ・マレガがヘッドで決めたゴールを守り切り、6連勝を果たした。
ポルトはこれでリーグ戦6勝1敗(16得点・4失点)で、SLベンフィカと並ぶ勝点18で3位につけている。
ポルトは10月3日にヨーロッパリーグ(EL)、アウェーのフェイエノールト戦に臨む。
また、同日にはカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の10月シリーズに臨む日本代表メンバーが発表される。
関連記事:何があった…ポルト監督が中島翔哉の腕を掴みぶち切れる「私たちだけの会話」
[文:サカノワ編集グループ]
Topics: Conceição of FC Porto explains bets on Nakajima.