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本田圭佑がスポーツ界の危機を憂う。マイナー競技、サッカー指導者…「政府も全員救えない」

本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

新型コロナウイルス感染拡大、保険給付にも言及。

 ブラジル1部リーグのボタフォゴFRに所属する元日本代表のMF本田圭佑が4月5日、新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に広がるなか、自身のツイッター( @kskgroup2017 )で、保険給付の危機に言及するとともに、今後のスポーツ界を憂う投稿を続けた。

 本田はまず、会社都合で「解雇」することで、現在の従業員が休業手当よりも失業保険を受け取るほうが不利にならず、今後状況が改善するようであれば再雇用もあり得るという、都内タクシー事業者が下した判断について、次のようにつぶやいた。

これで失業手当てが下りるなら、経営者の皆んながやるよ?次は保険が崩壊するね。

 致し方ないのない選択ではある。が、おそらく、これに続く企業が相次ぐだろうと予想している。

 そして、そのあと、スポーツ界に訪れるであろう”混乱”への懸念を語る。

 メジャースポーツでも相当数の選手が、マイナースポーツでは大半の選手が競技を続けて食っていくのに苦労することになるやろう。

全国にいる子供達を教えてる先生やコーチ達はもっと厳しい。

 スポーツ界は”コロナ後”も、その影響が甚大になりうる。1年延期の決まった東京オリンピックに関しては、現状では開催すら微妙だと言える。本田はしかし政府の補償に救いを求めるだけでは、この難局を乗り越え得られないと指摘する。

政府も全員を救うことは出来ない。優先順位の高いもんを政府が助けて、低いもんを国民同士で助けられるかどうか。

 本田独特のやや上から目線の物言いだが、民間で実践できる措置について、優先順位の位置づけの重要性を説いていると言える。

 子供たちの健康と安全を守る意味でも、接触のあるチームスポーツは、当面実施が難しくなる。もちろん、以前のように観客をスタジアムに迎え入れるのは難しくなる、Jリーグなどプロスポーツもコロナ前とは形態を変える可能性もあり得る。

 ブラジルは感染者数の増加が落ち着いてきたが、リーグ再開の目処はまだ立っていない。本田にとっても、もどかしい日々が続く。

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[文:サカノワ編集グループ]