【サッカー日本代表】ポジション別序列診断。CFは上田綺世が一番手だが、フェイエでは今季も控え。ジャガー浅野拓磨の先発も。三笘薫&伊東純也の二本の槍復活で、細谷真大にもチャンス
9月シリーズに臨む日本代表のメンバーとポジション別の序列。(C)SAKANOWA
冨安健洋と伊藤洋輝は10月シリーズも読めず、町田浩樹、中山雄太は信頼を得たい。
[北中米W杯アジア3次予選 第1戦]日本代表 – 中国代表/2024年9月5日19:35/埼玉スタジアム
2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終(3次)予選の第1戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が9月5日、埼玉スタジアムで中国代表と対戦する。6チームがホーム&アウェーで戦い、上位2チームがW杯の出場権を獲得。3・4位はアジア・プレーオフ(4次予選)に回る。
FIFAランキングは日本18位(アジア1位)、中国87位(13位)。
日本の各ポジションの今回の序列をチェックしたい。主力では、冨安健洋、伊藤洋輝のディフェンダー二人が今回ケガのため不在に。いずれも10月シリーズの招集も読めないため、町田浩樹、中山雄太には期待がかかる。
今回特徴的なのは様々なタイプのタレントが揃うサイドバックに、望月ヘンリー海輝が抜擢されたこと。毎熊晟矢、橋岡大樹、パリ五輪日本代表の関根大輝らではなく、Jリーグ首位に立つFC町田ゼルビアでのパフォーマンスが買われた。
JFA(日本サッカー協会)の意向でもある若手をフル代表にも組み込んでいきたい――という意向も感じられる。とはいえ19歳の高井幸大(9月4日で20歳に)が招集されたが、望月も22歳。1月のカタール・アジアカップでチーム全体に動揺が走った影響は今も少なからず残り、現場とコーチ陣をつなぐベテランの長友佑都が引き続き招集されるなど、この最終予選への船出、基本的には森保一監督のもと6年間での実績重視の陣容となっている。
中国戦だけを考慮すると、4-3-3の採用も考えられる。さらにセンターフォワードも、序列的に一番手は上田綺世だが、タイプの異なる浅野拓磨の先発起用の可能性はあり得る。そこは対戦相手の戦い方、対策に応じての選択になる。
一時は古橋亨梧、前田大然、さらに大迫勇也を含めタレントが充実していたフォワードだが、得点力のあるストライカー不在は物足りなさを感じるところである。上田は所属のフェイエノールトでは、結局エースのサンティアゴ・ヒメネスが再び残留したことで控えに甘んじている。
三笘薫と伊東純也の日本の槍が復活すれば、クロスに合わせるフィニッシュも武器である細谷真大にもチャンスがありそうだ。
伊東の復帰により、久保建英、堂安律には、周囲の良さを引き出しつつ自らも得点に絡むというミッションが求められる。ある意味、伊東不在の間、右MF(ウイング)のポジションを奪い切れなかったと言えた。
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久保はなかなか日本代表では結果を残せずにいる。23歳になったレフティには、そろそろ個人のアピールのみならず、日本代表の攻撃陣として最大の力を発揮する効果や役割も期待される。