レアルのバスケスは「コントラストの選手」。久保建英とも比較され…
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
とても愛され、とても批判され。
スペインのスポーツメディア『マルカ』はこのほど、スペイン1部リーグのレアル・マドリーに所属する元スペイン代表FWルーカス・バスケスについて、「とても愛され、とても批判されて」と題し、”二つの顔”を持つ男として取り上げている。そのなかで、この夏レアル・マドリードに加入し、RCDマジョルカに期限付き移籍した久保建英をはじめ、常に「比較」される対象であることなどに触れている。
「ルーカス・バスケスはコントラストの選手です」
そのように切り出すとともに、ジネディーヌ・ジダン監督からは高く評価されてきた一方、ファンからはなかなか評価を得られずにいる現状などを伝えている。ターンオーバーの際に重宝されるタレントであり、またチーム内では選手からの信頼も厚い。レアル・マドリードの下部組織からの生え抜きでもある28歳のウインガーは、ある意味、黒子的でもあり、確かにチームが勝てば賞賛され、負ければ批判を集めてきた。
そして、チーム内ではブラジル人アタッカーの19歳のヴィニシウス、18歳のロドリゴ、期限付き移籍中ではあるが、18歳の久保や20歳のマルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ)らと比較されてきた。「彼は『期待』と戦ってきた」と書かれている。
バスケスを批判する人は批判し続けるし、応援する人は応援し続ける。そのようにもフォローする。
今季はスペインリーグ6試合1得点(先発3試合)、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)は2試合0得点(先発1試合)。確かにまずまず良くやっているとも、パッとせずにいるとも言える。
もちろん、久保がレアル・マドリードに復帰し、コンスタントに出場機会を得るのであれば、タイプや役割が異なるものの、まずはルーカス・バスケスよりも計算の立つ存在にならなければならない。来季二人が揃ってチームにいるかどうかは分からないが、ルーカス・バスケスがレアル・マドリードで、やはり一つのしっかりとした「基準」を示している選手であることは間違いない。
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[文:サカノワ編集グループ]