VARで涙。久保は悪質タックル、肘打ちに苦しみマジョルカ完敗
マジョルカの久保建英。 ※マジョルカの公式インスタグラムより
アラベスとの下位対決で0-2。6試合勝ち星なし。
[スペイン1部 7節] アラベス 2-0 マジョルカ/2019年9月28日/エスタディオ・デ・メンディソロツァ
スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)のデポルティーボ・アラベス対RCDマジョルカ戦、マジョルカの日本代表MF久保建英は2試合連続でフル出場した。しかしチームは0-2で敗れて3連敗を喫した。6試合勝ち星なし、その間に獲得したのはわずか勝点1。
アラベスの「久保封じ」は徹底していた。
久保にボールが入ろうとすると、立ち上がりから厳しくチェック。再三にわたりやり合っていたガーナ代表ワカソ・ムバラクが久保の足を狙ってきた悪質と言えるスライディングタックルもあり、さすがにそのプレーにはイエローカードが出された。
さらに後半開始早々には相手の肘を顎に受けた久保が転倒。かなり痛そうにしていたが、そのまま立ち上がって戦列に戻った。
その後もカウンターのチャンスで、右サイドから中央にポジションを取ってダイレクパスを放とうとしたところ……。またもファウルを受けた。
そのようにファウルをしてでも止める、というかなりラフな相手のプレーにマジョルカの26番をつける18歳は終始苦しんだ。そのため期待されていたようなボールをためて起点になるようなプレーは、なかなかできなかった。
試合は73分、一度は何の判定もなく流されたプレーだったが……。マジョルカのゴール前、相手が転倒したシーンで、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。VTRで見ても微妙だが、マジョルカのDFが相手選手への後方からキックをしていたとして、主審はPKを宣告。76分、これを決められて、アウェーチームは先制点を与えた。
マジョルカにとって、この1点のダメージは大きく、86分、カウンターから2失点目を喫してしまう。
そのなかで久保は2試合連続のフル出場を果たした。ビセンテ・モレノ監督の信頼は厚くなってきたが、しかし、まったくと言っていいほど目立てなかった。
マジョルカはリーグ戦1勝1分5敗(4得点・12失点)で20チーム中19位のまま。一方、アラベスは2勝2分3敗(4得点・7失点)で暫定12位に浮上した。
マジョルカは次節の10月6日、17位に沈むもののヨーロッパリーグ(EL)に参戦しているRCDエスパニョールとホームで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]