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【浦和】衝撃ボレーの橋岡大樹が大槻監督から試合後に掛けられた一言

浦和の橋岡大樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

記者会見では「昨季の清水戦でのアシストよりクオリティが高い」と称賛され――。

[J1 28節] 浦和 2-1 清水/2019年10月6日/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズのMF橋岡大樹が、前半アディショナルタイムに興梠慎三の同点ゴールをアシストし、さらに75分には渾身のスーパーボレーを突き刺すなど1ゴール・1アシストという圧巻の活躍ぶりを見せ、チームにリーグ戦9試合ぶりの勝利をもたらした。

 浦和の大槻毅監督は試合後の記者会見、次のように橋岡のプレーぶりを称賛した。

「橋岡は昨季ホームの清水戦(〇2-1)でも、同じように右サイドからのクロスで(興梠)慎三のゴールをアシストしています。彼の初アシストだったと思います。ただ、今回はあの時よりも、クオリティが高かった。本当に狙っていた。局面の打開を含め、成長を感じます。それを引き出した慎三も素晴らしかった」

 そのように指揮官は、プロ2年目の橋岡の”進化”を手に取るように感じていた。

 その橋岡本人はペナルティエリア外からねじ込んだボレー弾について、「ここにこぼれて来るだろうと信じてポジションを取り、そこにボールが来たらシュートを打とうと決めていました。実際にボールが来て、思い切り振り抜き、そのイメージ通りにいきました」と振り返った。

 そして前半終了間際、興梠の同点ゴールをアシストしたクロスは、「フリーでもらえて、中にはいつも慎三さんが入り込んでくれるので、信じてタイミングよく蹴り込んだところに合わせてくれました」。

 先述した大槻監督の賞賛の言葉をメディアから伝え聞いた橋岡は言った。

「ものすごくクロスの練習をしてきました。それに思い切ってやることは、大槻監督から常に言われてきたことです。今回、思い切って右足を振り抜き、良い形で興梠選手が合わせてくれたのは嬉しいことです。ただ……」

 橋岡は試合が終わったあと、大槻監督からひと言、声を掛けられたという。

『これぐらいで満足するなよ。お前は、もっともっとできるぞ!』

 そう言われたそうだ。

 橋岡も頷いたという。

「僕も満足はしていません。まだまだ。まず、このあとU-22代表の活動(ブラジル遠征)があるので、そこでしっかり活躍して、また浦和でのプレーにつなげたいです」

 ミッドウィークに組まれた広州恒大戦は左ウイングバックの関根貴大が鮮烈のミドルを突き刺し、今回は右ウイングバックの橋岡がワイルドに1得点1アシストし、いずれもチーム全体を牽引するような活躍ぶりを見せた。

 勝点4差に8チームがひしめき合うなか、浦和は10位に浮上した。ただ橋岡はいっさい浮かれず、「この1回だけではなく、続けていくこと。継続して結果を残していくことが大切です」と、むしろ一段と気を引き締めていた。

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[取材・文:塚越 始]

Topics: Daiki HASHIOKA of Urawa Reds hits a super volley against Shimizu S-pulse!  

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