【町田ゼルビア】藤田社長が名称変更「絶対ではない」。長崎の高田社長とサポーターにも謝罪
町田の新名称とロゴの採用に向けて説明したサイバーエージェントの藤田社長。※サイバーエージェントのYou tubeオフィシャルチャンネルより
ブログを更新。サポーターミーティングの継続実施も発表。
FC町田ゼルビアのサポーターミーティングが10月11日に行われ、クラブのオーナーを務めるサイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏がチーム名を来季から「FC町田トウキョウ」に変更することについて報告と説明をし、参加者との質疑に応じた。しかしサポーターからの反発により、同日に予定されていた正式発表は先送りされた。
今回のミーティングを受けて、藤田社長は翌12日に自身のAmeba(アメーバ)ブログ『渋谷ではたらく社長のアメブロ』を更新。「サポーターミーティング」と題して、今回の名称変更問題についての見解を改めて示した。
藤田社長はそのなかで「(クラブ名の改名は)保留と言ってももう決まってるんでしょ?と思ってる方がほとんどだと思いますが、そうとは限りません」「名称は絶対譲れないものではありません」と記している。
ブログでは、「FC町田ゼルビアに投資を決めた立場で、嘘のない率直な言葉」で、企業の代表という立場で現状の課題と今後への展望を語ったことを説明。一方、この会が「荒れるだろうなとは思っていましたが、体感的には覚悟していた予想を大幅に上回るものでした」と綴っている。
そのうえで「FC町田トウキョウ」への改名は、「絶対ではない」と説明し、今後、サポーターミーティングを重ねていき、「着地点」を見出したいとしている。以下はブログからの抜粋で、藤田社長はV・ファーレン長崎の高田明社長とサポーターにも謝罪している。
「FC町田ゼルビアのサポーターに対して後ろめたいことなど一つもありません。18歳のサポーターの言葉に心を動かされたこと、そしてここで決めるよりも第一回目の話合いの場にした方が良いと判断して、改名を保留としました。
保留と言ってももう決まってるんでしょ? と思ってる方がほとんどだと思いますが、そうとは限りません。
私は『頑固』と言われることもある経営者ですが、名称は絶対譲れないものではありません。
上場企業の立場として納得できる投資に持っていければ良いだけです。昨日ミーティングと懇親会で多くのサポーターと直接話せたので、今はより良い着地点を見つけられたらと思っています。
ネットでは過激な言葉を投げかけてくる人もいますが、町田サポーターとは目的は同じ同志なので会って話せば分かり合えると信じてます。今回の件で、本当の意味でFC町田ゼルビアの仲間に入れてもらえるプロセスに出来るよう努力していきます」
そのうえで「FC町田ゼルビアサポーターの皆さんへ」として、今後、ホーム、アウェーの試合後に店舗などを貸し切ったうえで、話し合いの場を複数回設けることを明言し、「広い場所をとるのが難しく、昨日の懇親会のようなお店の貸切が現実的かも知れませんが、出来るだけ多くの方が参加出来るようやり方は考えます」と呼び掛けている。最後に次のようにも記されている。
「最後に、昨日の質疑の最後の方、覚えにくい名前の話で、V・ファーレン長崎の名前を出したのは完全に失言でした。 友人である高田社長には謝って快く許してくれましたが、長崎サポーターのみなさま、申し訳ありませんでした」
関連記事:ゼルビアが消える…なぜ新名称「FC町田トウキョウ」に変更するのか?藤田社長が語った課題と未来
[文:サカノワ編集グループ]