マジョルカ久保、出場機会なしでドロー「私たちはバルサでもレアルでもない」と指揮官は選手層について語る

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

オサスナに2度のリードを追い付かれる。

[スペイン1部 11節] マジョルカ 2–2 オサスナ/2019年10月31日/エスタディ・デ・ソン・モイシュ

 スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)、RCDマジョルカは二度のリードを奪ったもののCAオサスナに追い付かれて、2-2で引き分けた。3節から全試合で出場してきた18歳の日本代表MF久保建英だが、今回ベンチ入りしたもののピッチに立つ機会を得られなかった。

 前節最下位のCDレガネスに敗れたマジョルカだが、ビセンテ・モレノ監督はスタメン一人を入れ替えたのみで、暫定9位のオサスナに挑んだ。レアル・マドリード戦では左ウイングでゴールを決めたコートジボワール人FWのラゴ・ジュニオールを、今回、右ウイングで起用。このドリブラーの起用がハマり、何度か右サイドから切り崩してチャンスを作り出す。そしてラゴ・ジュニオールのクロスからPKを獲得し、21分、これを自身が決めてホームチームは先制に成功した。

 後半に入ると、オサスナに押し込まれる時間が増える。そうしたなか、右ウイングはラゴ・ジュニオールに代わってヤニス・サリビュルが投入される。DFとMFをこなすフランス人のハードワーカーは確かに久保より馬力があり、チームに安定感をもたらす。

 ただ、攻撃の形は相変わらずなかなか作れない。そうしたなかで点の取り合いに……。

 中央突破から1-1に追い付かれたマジョルカは、相手のハンドからPKを獲得。75分にサルバ・セビージャがこれを決める。しかし76分にサイドから崩されて、再び2-2に追い付かれてしまった。

 久保は加入直後の2節以来、初めて出場機会を得られなかった。

 ビセンテ・モレノ監督は試合後の記者会見で次のように語った。

「勝点3を獲得するために非常に重要な一戦でした。3ポイントを獲得できませんでしたが、さらに悪い結果を招いていた可能性もあり、そこからは脱することができました。ただ2失点はいずれも避けることができました。オサスナの強度は非常に高く、倒すためにはさらに走り、最大の強度を保たなければいけませんでした」

 そしてメンバーについて、次のようにも語っている。

「質の高い付加価値を提供してくれる選手が必要です。選手たちにはさらに多くのことを期待し、今後良くなっていくと期待しています。(レアル・)マドリードとバルセロナには、ベンチにもピッチ内にも同じレベル、またはそれ以上のメンバーがいます。ただ、私たちはバルサでもマドリッドでもありません」

 前線でのパスを極力減らしてボールを奪われるリスクを回避し、サイドからの仕掛け、あるいはセンターフォワードのポストプレーや一発に懸ける――というマジョルカのスタイルができつつある。そうしたなか、今回、久保はついに出場機会を得られなかった。高いポジションでこそ持ち味を発揮できる技巧派は、果たして、自らを生かす方策を見出すことができるのか。

 マジョルカは3勝2分6敗(9得点・15失点)で17位に順位を下げた。連戦が続き、11月3日(日本時間20時)には13位のレアル・バリャドリードとアウェーで対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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