同じ左利き、右MFも可…久保建英の移籍に影響は?バルサMFアレニャのヘタフェ加入が決定
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
主戦場はセンターハーフ、シーズン終了までのレンタル。
スペイン1部ヘタフェCFは1月6日、FCバルセロナのMFカルレス・アレニャを期限付き移籍で獲得したと正式に発表した。期間は2020-21シーズン終了まで。買取オプションは付かない。先に噂になっていた現在ビジャレアルCFでプレーする日本代表MF久保建英よりも先に決まった。
バルサのカンテラ出身である23歳のアレニャはセンターハーフ(インサイドハーフ)を主戦場にする左利きのアタッカータイプ。バルセロナとレアル・ベティスで半年ずつプレーした2019-20シーズン、センターハーフで15試合、右ウイングで5試合、その他4試合で起用されている。
久保とは、同じ左利きである。メインポジションは異なるものの、久保が得意とする右MFにも対応できる。
果たして今回、アレニャの加入決定が、久保の動向に影響を与えるのだろうか? そのあたりは少し気になるところだ。
ただヘタフェの攻撃の中心であるコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスが、現在、筋肉系の負傷離脱により2試合欠場している。昨季RCDマジョルカで久保とチームメイトだった彼も今季センターフォワード10試合、右ウイング4試合出場と、二つのポジションでプレーしている。
そうした戦力の事情を考えると、右サイドの本職不在が一つの課題であるヘタフェは久保を加えたいはず。単純にアレニャと久保が重ならないように加入発表の日にちをずらしただけか。あるいはまだ契約がまとまっていないのか――。
ヘタフェはこれまで、4勝5分7敗(12得点・17失点)でラ・リーガ16位。組織的な守備が売りだが、ホセ・ボルダラス監督は攻撃面のバリエーションを充実させるため、この冬の移籍市場での前線の補強を希望している。
今週末は18位のエルチェCFと1月10日(日本時間11日2:30)、アウェーで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]