【神戸】引退決断の那須大亮が天皇杯制覇へ”日本一”の結束を呼び掛ける「みんなに伝えたい」
神戸の那須大亮。(C)SAKANOWA
準決勝の清水戦後、ノエスタのゴール裏へ最後のあいさつ。
[天皇杯 決勝] 神戸 – 鹿島/2020年1月1日14:35/国立競技場
今シーズン限りでの現役引退を表明しているヴィッセル神戸のDF那須大亮が12月21日にノエビアスタジアム神戸で行われた天皇杯の準決勝・清水エスパルス戦(〇3-1)のあと、ゴール裏に足を運び、神戸サポーターに”最後”のあいさつをした。
その模様が神戸のSNSの公式ツイッター( @visselkobe )で公開された。
この試合はメンバー外だった那須がスーツ姿で、勝利を収めた選手たちがあいさつを終えたあとに登場。ゴール裏を紅色で染め、国立競技場での決勝に導いた神戸サポーターに向けて、次のように大きな声で語りかけた。
「サポーターの皆さん、今日も熱い声援をありがとうございました!
みんなに伝えたいです。
選手の心には常にサポーターがいます。サポーターは一緒に闘う仲間です。
今シーズン、9連敗したあと、サポーターの皆さんが僕を迎え入れてくれたこと、僕は忘れません。
そしてそのあとの湘南戦(13節/5月26日/ホーム 〇4-1)、みんなが大きな、大きな声援で応えてくれて、選手を支えてくれたこと、僕は忘れません。
2年間という時間でしたが、本当に支え続けてくれて、ありがとうございました。
ですが、最後。
最後に、みんなの力で優勝しましょう!」
そのように那須は天皇杯制覇への”日本一”の結束を呼び掛けた。
38歳の那須は2002年に横浜F・マリノスでキャリアをスタートさせてから、プロ18年間にわたってプレーを続けてきた。しかし近年はヘディングをすると脳が揺れるという現象に悩まされてきたことを告白。そのため武器であるヘディングをすることに、時に戸惑う自分を「嫌になっていた」と明かしていた。
アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキ、そして那須とともにこの天皇杯決勝を最後に引退を表明しているダビド・ビジャら神戸にはスター選手が揃う。そのなかで、出場機会が限られたとはいえ、那須も欠かせぬ神戸の一員だったことはもちろん言うまでもない。
クラブとしても、神戸初の主要タイトル獲得なるか――。対するファイナルの相手は、国内クラブ最多21冠目を狙う鹿島アントラーズである。まさに神戸の総合力が問われる大一番になる。
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[文:サカノワ編集グループ]