『久保世代』期待のCB小林友希が町田ゼルビアJ2残留へ「死に物狂いで挑む」

町田の小林友希。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

運命の最終節、J1プレーオフ進出を懸けた山形とアウェーで対戦。

[J2 42節] 山形 – 町田 / 2019年11月24日14:00 /NDソフトスタジアム山形

 ヴィッセル神戸からこの夏にFC町田ゼルビアへ期限付き移籍したDF小林友希が運命の最終節、J2残留を懸けてモンテディオ山形に挑む。町田は引き分け(勝点1)以上で、自力での残留が決定する。負けた場合も、21位の栃木SC、22位の鹿児島ユナイテッドFCの結果によっては、残留圏の20位以上が決まる。小林に求められるタスクは、町田に勝点をもたらすことだ。

 2000年生まれの19歳ながら185センチ・75キロという恵まれた体格を武器にする大型センターバックは、これまで世代別の日本代表にコンスタントに選ばれてきた。RCDマジョルカの久保建英とは2017年のインドU-17ワールドカップ、2018年のインドネシアU-19アジア選手権など、揃って中心選手としてプレーしてきた。そして小林はこの夏、ポーランドU-20ワールドカップでも日本の最終ラインの柱として活躍し、ベスト16進出に貢献した。

 するとU-20W杯後の7月末、大型センターバックはジュニア時代から育ってきた神戸を一度離れる決断を下し、実戦経験を求め町田に期限付き移籍した。相馬直樹監督にもその高い能力を買われ、8月17日の栃木SC戦(△0-0)以降、最終ラインに入り14試合連続でフル出場を続けている。

 しかしホーム最終戦となった41節の柏レイソル戦は0-3と完敗を喫し、目の前でJ1昇格とJ2優勝を許した。町田は最終節まで、J2残留を確実にすることができなかった。

 栃木SCが勝利しなければ、自動的に町田のJ2残留は決まる。しかし、そんな他力ではなく、小林はもちろん自力で”残留決定”を掴みに行く。

 失点しなければ、勝点1を積み上げられ残留を決められる――。DFとしては、ある意味、文句なしのシチュエーションだ。

 町田でコンスタントに出場に臨んできた。その成果を示す時でもある。

「毎試合必ず出てくるテーマを次の試合で改善し、徐々に良くしていくという、いいサイクルができています。とはいえ、チームの結果あっての個人のパフォーマンスです。何よりセンターバックは、チームを勝たせなければいけないポジション。そこに関しては、今、結果が全然出ていないので、責任を感じています。ラスト1試合、本当に勝点を取れるようにやっていきたいと思います」

 敗れたとはいえ柏戦でも、試合の90分間の中で、強力アタッカー陣への対応の修正が見られた。トップチームで経験を積むことで、そういった適応力は上がってきた。あと、求められるのは「結果」だ。

「相手選手の特徴をできるだけ早く掴み、後半にはボールが来るまでの駆け引きで優位に立ち、相手に自由にやらせないことを意識して取り組んできました。そこに関しては多少の手応えを得てきています」

 最終節の対戦相手はJ1昇格プレーオフ進出をホームで決めたい山形。間違いなく強敵である。

「本当に……今シーズンの最後の試合になります。しっかり勝てば、僕らは残留を決められます。そこに向けて、チーム全員で良い準備をしたいと思います」

 昨年2種登録でトップデビューを果たし、今季正式にトップチームに昇格。いきなり移籍による武者修行の道を選んだ。若く頼もしきセンターバックは「もちろん、常に覚悟を固めてやってきました。ただ、今度こそ勝点を取れるように、死に物狂いでいきます」と誓う。

 あと90分。ゼルビアブルーの背番号40が町田のため、全身全霊をかけて体を張り立ち向かう。

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[取材・文:塚越 始]

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