U-23日本代表問題に本田圭佑が持論「批判は問題ない。何のための批判なのかを考えて」
日本代表での本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
早々にGS敗退が決定。強くなるには「サッカーに関わる全員が自分の頭で考えることが何より重要」と説く。
オランダ1部リーグ(エールディビジ)のフィテッセを退団してフリートランスファー(無所属)となっている元日本代表MF本田圭佑が1月14日、SNSのツイッター( アカウントは @kskgroup2017 )で、タイで開催中のU-23アジア選手権にて2連敗を喫して早々にグループステージ敗退が決したU-23日本代表に対し噴出する批判について、持論を展開した。
結果のみならずなかなか内容も伴わずにいる森保一監督(日本代表と兼任)の責任を問う声も上がるなか、本田は二度にわたって投稿した。まず、同日午前中、次のように自らの思いを綴った。
「『U-23』
批判は大いにしたらいいけど、代替案を言わずにただ批判してる人が多いけど、それじゃ何も変わらんよ。
あと、まだ本番じゃないからね」
さらに2時間後、この発信を補足する形でつぶやいた。
「批判は全然問題ない。
何の為の批判なのかを考えて欲しいと思ってる。
強くなるには周囲に流されることなくサッカーに関わる全員が自分の頭で考えることが何より重要なんです」
そのように、チームが強くなっていくため、さらにチームの根幹を太くするための建設的な批判と議論の必要性を説いている。
一方、本田の説く「本番」で結果が残せればそれでいい、という展開は、果たして日本のサッカー界にとって”いいこと”なのか。ある意味、一発勝負的な国際大会(ワールドカップや五輪)の「本番」で、これまで残してきた”そこそこの好成績”を上回っていくことが日本の次なる目標であるはず。現状は世代交代を推し進め紆余曲折を続けている状況と言えるが、その突破口の方策とプロセスがなかなか見えてこない現状がある。
U-23日本代表はタイU-23アジア選手権、サウジアラビア、シリアにいずれも1-2で敗れ、2連敗で早々にグループステージ敗退が決定。日本はすでにホスト国として東京オリンピックへの出場が決まっていて、日本以外の上位3チームに東京五輪の出場権が与えられる。
日本の敗退決定により、日本の3位以上がなくなり、純粋に上位3チームがそのままストレートで五輪の切符を勝ち取るという状況になった。
一方、東京五輪へのオーバーエイジでの参戦を目標に掲げていた本田だが、フィテッセ退団後、1月にヨーロッパの冬の移籍市場が開いたものの新たなチームを見つけられずにいる。
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[文:サカノワ編集グループ]