イニエスタへのバルセロナ復帰要請報道は「デマ」か。スペイン紙が伝える
神戸のイニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
クラブの強化責任者からコンタクトは取っていない。もしも本当だとすれば…。
エルネスト・バルベルデ監督の解任に伴いスペイン1部リーグのFCバルセロナが、ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタに復帰要請をしたとスペインで報じられた件について、同国メディアの『マルカ』は2月10日、「バルサからコンタクトを取った事実はない」と報じた。
バルセロナは年明け早々、スーパーカップでの敗退を受けてバルベルデ氏からキケ・セティエン監督に交代。新指揮官は改めて、ポゼッションスタイルの王道を突き進む方針を示していた。そうした状況下にあり、バルサがイニエスタに半年間のレンタル移籍の打診をしたものの断られていた、というニュースが報じられた。
すると2月10日、『マルカ』は「バルセロナはイニエスタをクラブに戻すことなど考えていない」と題して、その情報は誤っている――まずクラブサイドからの働きかはなかったと伝えている。
『マルカ』は「バルセロナのスポーツディレクター(エリック・アビダル)は、イニエスタの復帰など考えていない。その名前は獲得リストにも載っていない」と報じる。そのうえで「まず第一に、バルサが今求めているのは、ルイス・スアレスが負傷離脱しているストライカーである。次にジャン=クレール・トディボ(ディフェンシブなMF&DF。今年バルセロナ→シャルケ04にオプション付きで期限付き移籍)が抜けたセンターゾーンだ」と続ける。
もしも、その情報が正しかったのであれば、一体、誰がイニエスタに接触を試み、そのような打診をしたのか? そこを問題視している。『マルカ』はマドリードに本拠を置くスポーツ紙であることも関係していると言えるが、「バルセロナの敵は内なるところ、近くにいるのかもしれない」と指摘している。
いずれにせよ、イニエスタ自身はそういった契約の駆け引きを求めておらず、あくまでも神戸での戦いに集中することを一貫して強調してきた。
2月12日には、本人も初めてとなるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦、マレーシアのジョホール・ダルル・タクジム戦(19:00キックオフ)をホームの御崎公園球技場で迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]